この記事は旧ブログからの転載です
この記事は個人的な備忘録として、旧ブログの記事を転載したものです。
記事の内容は2016年10月8日のこと。
一ヶ月以上も天候に恵まれず、思うように走れなかった日々が続きストレスが溜まっています。
そして10月の三連休も、あまり良い予報ではありません。
だからと言って家でゴロゴロしているのも勿体ないので、新潟・福島・山形の県境あたりをウロウロとツーリングしてきました。
10月の土・日・月の三連休。
普段は土曜の朝に出発するのが常。しかし今回は金曜の夜に出発し、群馬県伊勢崎市のホテルで一泊することにしました。
一泊分の宿泊費が余分に発生するので財布には優しくありませんが、朝がとても楽になるぶん身体的には優しいのです。
朝、目が覚めると外は曇り空。
予報ではこれから天気が崩れるようですが、今のところは大丈夫。時計の針を確認すると午前6時を指しています。のんびりしていると雨が降ってこないとも限らないので、身支度を整えチェックアウト。BMW F30 320d のドライバーズシートに身を預け、エンジンスタートのボタンを押すと、ディーゼル特有のエンジン音を伴いアイドリングが始まります。
ホテルの駐車場でいつまでもアイドリングをしている訳にはいかないので、時間を空けずにゆっくりと走り出すことに。
暖機運転なんてものは、負荷を掛けないように優しく走ればそれでいいのである。そしてそのまま伊勢崎インターから北関東道へと入り、高崎JCTから関越を下って行くことにします。
以前の愛車 BMW E46 M3 からBMW F30 320d に乗り換えてからと言うもの、高速道路はACC【アクティブクルーズコントロール】のお世話になりっぱなし。
この機能があれば、設定した速度で車間距離を保ちつつ前車に追従してくれるので、ドライバーの負担軽減に一役買ってくれるのです。運転する楽しみは小さくなりますが、高速道路は単なる移動と割り切っているので楽になるに越したことはありません。
そのACCに任せて関越自動車道をひたすら北上し、ウンザリするほど長大な「関越トンネル」を抜ければ、そこは新潟県。
湯沢インターから一般国道17号へとシフトするのですが、ここまで来てとうとう雨が降ってきてしまった。
さすがに天気ばかりはどうしようもありません、そもそも最初から雨の予報が出ていたので、これも予想の範囲内っちゃぁ範囲内。
このまま「魚沼スカイライン」を走ろうかと思っていたのですが、雨は強くなる一方。もしかしたら少し待てば雨が弱まるかもと淡い期待を胸に秘め、少し先にある「道の駅 南魚沼」で小休止することにします。
ついでにスマートフォンを取り出し雨雲の動きをチェック。すると今現在、強い雨を降らせる雨雲が真上にあり、もう暫くするとその雨雲が通過するみたい。
そして雨が弱まり始めた頃を見計らい、「魚沼スカイライン」に向けて走り出します。
今回で2度目となる「魚沼スカイライン」
前回の記憶では、快適なドライビングを楽しめるワインディングではなかったが、景色が素晴らしかったかと・・・・。
途中にある魚沼展望台、クルマもバイクも人っ子一人おらず、そこから見える景色は一面真っ白。
でもせっかくきたのだからとBMWから降りてみると、横殴りの雨で傘はまるで役に立たず、それどころか傘が壊れそうになる程の強風!まともに立っている事さえ困難な程の、まさに嵐のよう。車外に出た事を全力で後悔することになりました。
そりゃ誰も居ない訳ですよ、これは。
ずぶ濡れになりながらBMWへと乗り込み、ようやく落ち着きを取り戻したところで車外を見ると、ますます風雨が強くなっている様子。
しかし少し離れた雲の切れ間からは陽が差し込んでいるので、どうやら一番悪いタイミングで降りてしまったようです。事実、再び走り出すと雨も風も弱まり、うっすらと陽が差してくるではありませんか。
その先の「十日町展望台」まで来たときには、風が若干あるものの雨なんか全く降っていません。こちらは視界が真っ白なんてこともなく、下界の様子が良く分かります。
前回来たときに、「ここからドローンを飛ばして空撮してみたい」と思い、今回「PHANTOM3」をトランクに忍ばせてきたのですが、少々風が強い事と雨がいつ降り出すか分からないので今回は飛行を断念。
無理に飛行して墜落でもしたら、目も当てられないってもんです。
そして「魚沼スカイライン」を抜け、国道253号を十日町方面へ。
国道253号は綺麗に整備された快適な国道。快適すぎて注意しないと、速度計の針がお巡りさんに怒られかねないところまで行ってしまいそう。
幸いなことに前方にペースメーカーとなる一般車両がいてくれたので、無理に追い越しなどせず付いていく事にすれば、お巡りさんも怖くありません。その先の国道117号を右に折れ、暫く走ったところ「道の駅 クロステン十日町」に立ち寄ります。
ここまで来て少々小腹が空いてきました。
しかし、なにか食べようにもまだ9時半では、さすがの道の駅とは言えレストランやカフェの類は営業していません。
さてどうしたものかとお土産コーナーを物色していると、「熊笹だんご」が気になります。
今まで何度か見かけたものの、特に買うことはありませんでした。・・・・が、今回は腹が減っているせいか、旨そうに見えて仕方ありません。
「よし、これ買って食おう」
本来ならばお土産にするべきものなんでしょうが、BMWに戻りすぐさま試食。
一口食べて、もっと早くに買わなかったことを後悔することに。腹が減っていることを差し引いても、十分に旨いといえる一品。自分で食べるも良し、お土産にするも良し、お勧めです。
さて、小腹を満たした後は雨の中、国道252号を追いかけて行くことになるのですが、魚沼市のあたりが非常に退屈。
交通量はそう多くはないのですが、前走車が切れることもなく、道は単調で眠くなりそう。
そんなとき、ナビの画面の視線を向けると、県道70号が国道とほぼ平行に走っていることに気がつきます。
そうなると話は早い、退屈な国道とはオサラバして県道へと向かうと、こちらも十分立派な道。そのうえ国道より交通量が少なく、適度なワインディングで始めからこちらのルートにすれば良かったと後悔。
暫く県道70号をトレースしていくと、嫌でも国道252号へと戻らざるを得なくなります。しかし、どうやら退屈な区間をパスすることには成功したようで、他のクルマの姿はなく、ここから先は私の好きなワインディングロード。
そのワインディングの先にある「道の駅 いりひろせ」で本日の昼食としたいと思います。
「道の駅 いりひろせ」の「湖上レストラン鏡ヶ池」は、いつもなのかたまたまか、昼前にもかかわらず思った以上にお客がいます。
あいている席に落ち着きメニューを開くと、「ごっぽうそば」なる聞き覚えのないメニューが・・・・。
聞いたことのない蕎麦ですが、これがまたツルンとしていて想像していたよりも旨い。
専門の蕎麦屋には負けるかも知れませんが、これ以下の蕎麦を出す店はごまんとあるので、十分に旨い部類に入るのではないでしょうか。
またこの道の駅では、売店の喫茶コーナーで「雪室珈琲」を飲むことができます。
これもまたなかなか美味なる珈琲で、ホットよりアイスで飲む方がより珈琲の深みを感じることができるのでアイスコーヒーがお勧めです。
あちこちBMWを走らせて、事前調査なしで適当に食事をする。個人的にこれをドライブ飯、略してドラ飯と呼んでいます。適当なお店に入るのでハズレを引くことも多いのですが、当たりを引いたときの喜びがドラ飯の醍醐味なんです。
食後に少々昼寝をした後、次は国道290号を北上するルートを取ることに。
この国道はツーリングマップルに「ローカル色満点」とか書かれていて、以前から一度走ってみたかったルート。
今回初めて走ることになった訳ですが、時々市街地を抜けるところ以外は快適な道。
山や田畑を駆け抜け、素朴な山村を抜け、ひた走るエストリルブルーのBMW。
そういえば信号で止まったのはいつだろう?交通量も少ない2車線路、心ゆくまでドライブを楽しめるコースではないでしょうか。
朝から降ったり止んだりを繰り返していた雨もすっかり上がり、今のところ再び雨が降る気配はなく快適な旅が続いています。そんなとき国道沿いにチェーン着脱場かなにかと思われる、広いスペースを発見!
交通量の少ない山奥、十分な広さのスペース、うん、ここなら「PHANTOM3」を飛ばせそう。
そんな訳で、「PHANTOM3」を飛ばして暫し空撮を楽しみました。
「PHANTOM3」でひとしきり遊んだあと、再び国道290号のトレースを再開。
国道290号はこの先で国道49号と合流するのですが、その手前でいよいよ本降りの雨となってしまいます。
本日の宿は裏磐梯に取ってあるため、このまま国道49号をトレースするつもりが土砂降りによる視界不良。
おまけに陽も傾き薄暗くなってきました。さすがにこの状況では、運転がかったるくなってきたので、磐越自動車道で一気にジャンプ。わき目も降らず今夜の宿へと直行。
チェックインを済ませ、旅装を解いたのでした。