ドライバーアシスタンスのエラー

BMW 警告

走行中に突然エラー表示が

少し前のことになりますが、新潟県を日本海に向けてBMW 320dを走らせていると、警告音とともにエラー表示がディスプレイに。そのエラーの内容は、ドライバーアシスタンス機能が制限されていますとのこと。
車線逸脱防止やエマージェンシーブレーキなど、どうやらそのあたりの機能がイカれちまったようです。

エンジンを再始動してもダメ

なにが原因で異常が出たのか現時点では分かりません。エンジンなどの機械的トラブルではなさそうで、センサーやカメラなどのコンピュータ関係ではないかと予想します。
そうなると試すのは再起動、パソコンなどでは動作が怪しくなると再起動は基本中の基本。コンピュータのエラーなら、これで改善されるかも知れません。

しかし結果はダメ。何度エンジンを再始動しても、エラーが消えることはありません。ディスプレイには、繰り返し発生する場合はディーラーに連絡せよと表示されています。とりあえずディーラーに連絡を入れ、後日点検してもらうことになりました。

まずは異常の状態を確認

まずはできる限り異常の状態を把握しておこうと思います。点検に出す際に、現状をなるべく詳しく伝えることができれば、原因の特定も早いと考えるからです。
まずはセンターラインがあって交通量の少ない場所を探し、センターラインに近づいてみます。正常であればクルマが勝手にステアリングを切り、センターラインを越えないよう制御が入ります。しかしステアリングはなんの反応もしません。どうやら車線逸脱防止は機能していないようです。

続いてはエマージェンシーブレーキ・・・は、危ないので止めておきます。前走車に追突しそうになると、勝手にブレーキがかかるアレです。たとえ正常でも公道で試すわけにいかないのに、おそらく作動しないであろう状況で試すなど、自殺行為にほかなりません。馬鹿なことはやめておきましょう。

アクティブ・クルーズ・コントロールはどうか?

BMW 320d には、ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)が搭載されています。
これは正常であれば設定した速度で走行し、前走車に追いつくと速度と車間距離を制御しなおかつ車線中央を走るよう、ステアリングも制御してくれるのです。そのため、ドライバーはアクセルやブレーキから足を下ろし、ステアリングは手を添えているだけで、まるで半自動運転のようにBMWが勝手に走ってくれる優れもの。一度使うと手放せなくなる便利機能です。

それを帰りの関越自動車道で使用してみます。
結果、使えるには使えましたが一部の機能が制限されています。
設定した速度を維持するのはOK、前走車との車間距離もちゃんと確保してくれます。しかし車線キープが機能しません。

考えられる故障個所は?

以上のことから考えられる故障箇所を予想します。
ACCで設定した速度を維持することはできるので、車速センサーは正常か。車間距離の維持はフロントバンパー内のレーダーによるので、おそらくこれも正常でしょう。あとは車線キープ機能ですが、これはフロントウィンドウ内側の三眼カメラで見ているはずなので、どうもこのあたりが怪しいと思われます。
まぁ、いくら考えたところで素人には修理はおろか、故障箇所の特定さえできません。故障箇所の検証は個人的に気になることと、修理に出す際に症状を詳しく伝えるためのもの。とりあえず、なんとなく症状が理解できた気はします。
セールスマンに症状を伝えると、やはり私と同じく三眼カメラの故障を疑っていたので、どのような結果になるかクルマが帰ってくるのを待つことに。

修理から帰ってきたBMW

で、故障箇所と原因は?

ディーラーにBMW 320d を預けてから、一週間もせずに戻ってきました。故障箇所と原因を尋ねると、左リアのセンサーでコーディングエラーが出ていたとのこと。

え?リアのセンサー?車線キープの機能でそれ使うの?

なんでも後ろから接近してくる車両を感知することに、そのセンサーを使用しているとのこと。たしかに後方から接近する車両がいると、ドアミラーに三角マークが点灯するのですが、それのことか。てことは、左後方から接近されたときは、ミラー内の三角マークが点灯していなかったのかな?ずっと左車線をのんびり走っていたので、まったく気が付きませんでした・・・。
これで車線キープが機能しなくなるとは・・。

エラーの理由も機械的な故障ではなく、コーディングつまりプログラムのエラーだったので、再度コーディングと試運転をして終了。保証内だったので費用も発生しませんでした。良かった良かった。

部品が入荷しなくて、いつまで経っても修理できないなんてことも覚悟していたので、ちょいと拍子抜けしましたが。
BMWはこれで3台目ですが、やはり国産車と比べるとトラブルが多いような気がしますね。

その後はどうか?

エラー再び

最初にドライバーアシスタンスのエラーが出たのは、2021年10月9日のこと。その後ディーラーに預け、上記のように戻ってきました。そして約1ヶ月、高速道路を走行中に再び同じエラーが発生。さらにインパネが一瞬だけですが、全て消えてしまうオマケ付き。

G20型3シリーズのインパネはすべてデジタル表示となっていて、一見アナログなメーター類もすべて液晶に映し出されているのです。このメーター類が全て消え、真っ暗に。幸いなことにものの数秒で復帰しましたが、突然のことで冷や汗が止まりませんでした。

そしてその後は2022年1月16日の時点まで、異常はでていません。BMWの走りはとても魅力的ですが、明らかに国産車よりトラブルが多いですね。