BMW G20用 M Performanceブレーキ

BMW G20 320d

真紅のキャリパー

フロントキャリパー

BMW G20 320d

先代F30型3シリーズのM Performanceブレーキも目を引きましたが、現行型G20 3シリーズ用は更に迫力が増しています。純正の19インチホイールを履いているのですが、ご覧の通りまったく余裕がありません。
一応、18インチ以上であれば取付け可能ということになっているようですが、これを見る限りでは18インチで入るとは思えません。ディーラーのセールスマンも同じ意見でしたが、ビッグキャリパー対応の18インチなら入るのかもしれませんね。

スリット&ディンプル加工が施されたブレーキローターは、374mmとかなりの大径です。 迫力のあるビッグキャリパーと大径ローターから、すばらしい制動力を発揮することが容易に想像できます。

リアキャリパー

BMW G20 320d

リアキャリパーは、電動パーキングブレーキがドッキングされています。そのためらしいのですが、先代F30型のように対向2ポットではなく、フローティング式となっています。
なぜ電動パーキングブレーキがドッキングされると、フローティング式となるのか理由は分かりません。国産車でもリアがフローティング式の場合、パーキングブレーキがドッキングされていることは昔からありました。しかしリアが対向式であってもパーキングブレーキはあるわけで、コストの関係以外に想像できません。

ただ、ブレーキローターが345mmとかなり大径化されているため、制動力は期待できます。しかしクルマというのは見た目も重要と考えるので、できれば対向キャリパーを入れて欲しかったところです。

ブレーキも慣らし運転が必要

パッドとローターを馴染ませる

エンジンやミッションなどに慣らしが必要なように、ブレーキにも慣らしが必要です。新品のパッドとローターに当たりを付け、馴染ませることがいわゆる慣らし運転。

取付け後200km程度慣らしをして下さいと言われましたが、これは国産車でもブレーキパッドやローターを交換したときは注意されます。事実、パッドやローターのどちらかを交換すると、アタリが付いていない状態になるので十分な制動力を発揮できません。
その慣らしも、ブレーキの場合は走るだけではだめです。ブレーキを踏むことでパッドとローターを接触させなければ当たりが付きません。

ブレーキの慣らしで注意することは、急ブレーキをしないこと。そもそも急ブレーキ自体が危ないのですが、慣らしが終わっていない状態だと、予想外に制動距離が伸びることがあります。ほかにもパッドとローターにアタリが付いていない状態だと、急ブレーキによって一部分にだけ負荷が掛かかった結果そこだけ高温になり、ローターの歪みの原因になることもあります。

走ってみた感想

標準のブレーキと比べてかなりデカくなっているので、低速走行のとき急に制動力が立ち上がる、いわゆるカックンブレーキになるかと心配しましたが、そんなことはありませんでした。大径ブレーキは高速走行時の制動力に重点を置いているので、低速時はブレーキが効きすぎることがありますが、これはそのようなことはなく低速からコントロールしやすいブレーキです。

ブレーキの慣しになるように、意識的にブレーキペダルをコントロールしながら走ること約200km。初めのうちはなんとも言えない違和感のようなものがありましたが、徐々にペダルタッチや制動力が良くなりコントロールもしやすくなってきました。

アタリが付くまでは思ったほどの制動力ではないと感じていましたが、パッドとローターに当たりが付く頃には、コーナー手前のブレーキングが楽しくなっていました。制動力もコントロール性も標準のブレーキとは雲泥の差で、大枚叩いた甲斐があったというもの。

また、先代F30型のときは僅かではあったものの、低速時にブレーキの鳴きがありました。しかしG20型は、今のところそのようなことはありません。見た目も性能も現時点では、まったく不満は見当たりません。決して安い買い物ではありませんでしたが、非常に満足しています。

その後

今までなんの不満もなし

早いもので今年(2022年)は、初めての車検を迎える年となりました。1月の時点で走行距離は、約37,000kmほど。前の3シリーズは車検の時点で90,000kmを超えていたので、だいぶ少ないことになります。新型コロナウィルスのせいで、思ったように外出ができない日々が続いているため仕方なし。

今までM Performanceブレーキを使用してきた感想は、取付けた当初となんら変わることなく、見た目も制動力も大満足です。当初心配した低速時の鳴きもまったくなく、市街地も快適に走る事ができています。