2022年GWツーリング3日目。いつもであれば午前6時にはチェックアウトしてしまうところですが、本日は珍しくホテルで朝食をすませてから出発することにします。
朝食は午前7時から。チェックインの時に朝食時間を予約したのですが、フロントのお姉さんが朝食の時間を説明してるとき、確認のつもりで「7時から?」と言ったところ「かしこまりました」と、そのまま7時に予約と相成りました。
滑舌が悪かったのかな・・・・。
どうせ一番早い時間にするつもりだったので、別に問題ないんですけどね。
朝食は最上階のレストランで和定食。時間指定の予約制なので、混雑の心配がないのは嬉しいところ。よくあるバイキング形式だと空いてる席に適当に座ることになるので、空席がなかったり相席になりがちです。コロナ禍も終息していないので、相席はできれば避けたいところです。
そしてここは兵庫県。朝食会場では関西弁など普段あまり聞き慣れない言葉が飛び交い、旅に出たんだと改めて実感。
みんな黙食はどうした?
ふと窓の外に目を向けると山の上に何かが・・・あれはもしかして?
目を凝らして良く見ると・・・・、遠くて良く見えない。
部屋に戻りカメラの望遠レンズを向けると、それは竹田城。
天空の城と呼ばれる竹田城。一度行ってみたいのですが、おそらく大混雑は必至。このご時世では人混みに近寄ることは躊躇せざるを得ないので、いつか機会を作って行ってみたいところです。
いつもよりだいぶ遅いチェックアウトは8時半。空も晴れ渡り気温もすでに15℃、気持ちよくBMWを走らせることができそうな予感。
今回のツーリングではここを最西端とし、これから再び東へと向かいます。まずは市街地を離れるため国道9号を東へと向かったのですが、ところどころ舗装が傷んでいてどうにも快適とは言いがたい。
舗装のせいだけではなく、BMWのサスペンションが少々固めのせいもあったのでしょう。トヨタのクラウンみたくフワっとしたサスのクルマであれば、気にならないかと。
国道426号⇒県道63号⇒国道176号⇒国道175号とBMWを走らせたのですが、山に囲まれた一帯で交通量が少なく、おまけに信号も全然ない。抜けるような青空と新緑が目に眩しく、サングラスが手放せない。前日も付近を走りその時も感じたことですが、ここいら一帯をあちこち走り回りたい。景色も道も良いので、きっと楽しいだろうと想像せずにいられません。
BMWを停めたのは、京都丹後鉄道 大江駅。べつに電車に乗る訳ではありませんが、前日に通りかかったときにお土産の看板が出ていたので、ちょっと寄ってみただけ。鉄道には交通手段以上の興味がないのですが、なぜか地方の駅へは寄ってみたくなります。特にほとんど列車が来ない、さびれた駅など味があって良いとさえ思う自分がいます。
切符売り場の横にお土産売り場があったのですが、人がいなくて静かなもの。ようやく列車が到着したと思えば、降りてきたのは一人だけ。なんていうか、こののんびりした雰囲気がたまりません。都会と違って時間の流れがゆっくりと感じます。
このあたりには酒呑童子という鬼の伝説があるらしく、敷地内には鬼の像や鬼瓦がおいてあり、お土産も当然のように鬼にまつわるものばかり。道路沿いにも鬼の看板があちこちに立っていました。
あまり列車のやってこない大江駅を離れたBMWは、県道9号⇒県道8号⇒国道27号と順調に旅を続けます。基本的に地方は市街地を離れてしまえば交通量が少ないことが多く、このルートも綾部の市街地を抜けるとき以外は快適そのもの。
今回の連休は例年に比べ、全体的に交通量が少なく感じます。いくら行動制限がないとは言っても、遠出することに躊躇する人が多いのでしょう。すれ違うクルマがほぼ地元ナンバーだということが、その証左ではないでしょうか。
コロナ禍以前の大型連休では、どの地方へ行っても私を含め遠方のナンバーを良く見たものですが、今回はそれが非常に少ない。
国道27号線沿いの「道の駅 和」に立ち寄ったとき、ちょいとばかり小腹がすいていることに気が付きました。時計の針は昼食の時間を指していますが、思ったほど空腹ではありません。普段の朝食は少なめですが、本日はきちんと食べてきました。そのためいつもより腹が減らないのでしょう。
それでも多少でも食っておこうと店内を物色していると、「さばーがー」とかいうふざけた・・・珍しいネーミングが目に飛び込んできました。手にとってみると、鯖フライのバーガーのようです。では、コイツを食ってみることにしましょう。
を?以外と旨いぞ、これ。
某ハンバーガー屋のフィレオフィッシュみたいで、鯖のハンバーガーというのも悪くない。この記事を書いているときに気が付いたのですが、パッケージにオーロラソースVerと書かれていました。購入したときは全く気が付かなかったのですが、ほかのソースもあったのでしょうか?
再び走り出し、旅を続けるBMW。県道12号沿いの大野ダムに立ち寄ったとき、木陰を散歩すると気持ちいいが吹いていました。お天道様の下は夏かと思うほど暑いのですが、日陰に入ると涼しく吹いてくる風がえらく気持ちが良くて、このまま昼寝でもしたくなってきます。
国道162号を北へ向かっているとき、川を流れる水が綺麗だったので、思わずカメラを構えずにはいられませんでした。そのとき地元の人であろうご老人に声を掛けられました。
ご老人「きれいな川だろう」
一番星☆「そうですね、すごいきれいですね」
ご老人「ワシャ耳が遠くて聞こえねぇんだ」
一番星☆「・・・・・」
そのままスタスタ行ってしまったご老人。返事が聞こえないなら、そのまま行かなくても・・・。
道の駅 名田庄まで来たところで、今夜の宿までのルートおよび所要時間を検索。ナビによれば、15:30頃には到着できる予想。ツーリングの基本事項として、なるべく早い時間にチェックインすると決めています。よってここからはナビの誘導に任せることにします。そしてほぼ予想通りの時間に到着し、チェックインすべくフロントへ向かうと、
「16時からなんですが、まぁいいでしょう」
申し訳ありません、どうやらフライングしてしまったようです。
今宵の食事はちょっとばかし贅沢してしまいました。ホテルの夕食付プランで、近江牛しゃぶしゃぶコースを選択。たまの連休、遠出したときくらいの贅沢はバチなど当らないでしょう。しかも個室なので他のお客も気になりません。
ここでアルコールで乾杯!といきたいところですが、残念なことに私は酒に弱く、ほぼ飲めないと言ってもいいくらい。そのため、妻は梅酒を手にし私はウーロン茶で乾杯。普段、適当に済ます夕食と違って、なんとも贅沢な気分。
近江牛は滋賀県が誇るブランド牛であり、その歴史も古いのだとか。食ってみると柔らかくて非常に旨い!ほっぺたが落ちそうになります。肉以外の野菜類も旨く、出されたものが全て旨い!
食後に桃のシャーベットを追加でオーダーしたのですが、これまた絶品!ごく普通のアイスが出てくるかと思いきや、桃を丸ごと凍らて器にし、その中にシャーベットが入っているというもの。見た目もさることながら、その味は上品な甘さで追加して大正解。
こんなに旨いものばかり食って、本当にバチが当らないか心配になってきます。
上等な近江牛で腹を満たしたら、部屋に戻って食後のコーヒーでも飲みながら体を休めましょう。明後日には自宅へ帰る予定ですが、それまで油断禁物。また明日のために体力を回復させるのです。