いつまでも残暑が続き、いい加減に暑さから開放してほしいと思う10月中旬、久しぶりに仕事を放り投げて平日のドライブ。午前5時に自宅を出発し首都高に飛び乗りますが、東京は本降りの雨。天気予報では明け方には止んでいるはずだったのに・・・。
それでも各地の天気を確認したところ、首都圏以外は晴れの一日。これから向かう飛騨エリアの天気は良好のはず。雨の首都高を走り抜け、中央道へと入るも天気は回復せず。笹子トンネルを抜けたところで、ようやくお天道様とご対面。
日差しが出てくると車内の温度も徐々に上がり、自宅を出たときはシートヒーターが必要なほどでしたが、いつのまにやら長袖シャツの袖をまくっている自分がいます。
すっかり快晴となった中央道を伊那ICまで走り、ここから先は国道361号をトレース。このルートは飛騨へと向かうとき、最も良く使う個人的な定番ルート。本日は金曜日、やはり平日は営業車やトラックの姿が目立ちます。しかし想定していたよりも交通量が少なく、そのうえチンタラ走るサンデードライバーがいないだけ寧ろ流れが良いくらい。
国道361号は国道19号との短い供用区間があり、そこを過ぎたところからが本番。国道19号と別れ飛騨方面へと伸びる国道361号は交通量極少。いつ来てもほぼ間違いなく快適に走れる、お気に入りのルート。もしかして平日は勝手が違うかもと警戒してましたが、やはり走るクルマの姿がまったくない。
こんな快適な道があって良いのだろうか?
時間が経つほど天気が良くなり、お天道様が元気に輝く青空。しかしその暴力的とも言える強烈な日差しによって、車内の温度は急上昇。出発したときは暖房が必要だったのに、このときは冷房が必要な状況。そういう時期なのでしょうが、この寒暖差はなんとかならないものか。
「道の駅 ひだ朝日村」に到着。ここはいつ来ても静かな・・・って、今日は大混雑!?どうやらお年寄りが、ゲートボールかなにかで盛り上がっているもよう。それはさておき、ここではお目当ての「飛騨牛朴葉みそ定食」を食わねばなりません。
時計の針が指すのは午前11時。先客が一人しかいない食堂の席に着き、迷うことなくそれをオーダー。ほどなくして提供されたそれは、鉄板の上でジュージューと旨そうな音色を奏でる飛騨牛・・・?
あれ?なんかちょっと違うぞ・・・
どうやらお肉の部位が以前と違っているようです。旨いことは旨いのですが、期待していたものと違っていたのは、ちと残念です。そうなるともうひとつのメニュー、鶏ちゃん焼き定食が気になりますね。次回はそれを食って見たいと思います。
道の駅 ひだ朝日村を後にしたBMWが次に向かうは、飛騨農園街道。国道361号から逸れて北へと延びるその道は、山中に突如として現れる2車線快走路。過去に幾度となくBMWを走らせたこの道はいつもクルマの姿がなく、本日もそれは変わることなく孤独に爆走。
各地に点在する大規模林道といい、山ん中にこんな立派な道路が必要なんだろうか?
飛騨農園街道はさらに北へと伸びていますが、県道462号まで来たところでルート変更。さらにトレースを続けたいところですが、あまり行き過ぎると予定が狂うのでガマン。
ここから西へと針路を変えるのですが、なにも考えないと高山市の市街地に突っ込んでしまうことに。高山市街は古い街によくある入り組んだ道なので、クルマで行くと走りづらいことこの上なし。このあたりは走りなれたもので、市街中心部を迂回し国道158号を西へと向かいます。
中部縦貫道 高山西ICを過ぎ、BMWは更に西へとひた走る。東海北陸道 飛騨清見IC付近から国道は南へと下っていくのですが、ほとんどのクルマが高速道路に乗ってしまうのはいつものこと。この先は東海北陸道と国道158号は平行して走っているため、あえて国道を行く変わり者は少ないよう。
高速道路を選択するのが真っ当なドライバーなのでしょうが、なにせ私はへそ曲がり。
このような状況なので、当然のごとく国道はガラガラ。ドライブを楽しみたいなら絶対にこちらのルートを選択するべき。抜けるような青空の下、雄大な山中をマイペースで駆け抜けるBMW。この大自然と交通量の少なさが飛騨エリアの魅力であるのです。
「道の駅 桜の郷荘川」まで来たところで小休止。ここに立ち寄ったのは明確な理由があって、それは「ヒルガニアン珈琲」を飲むこと。これはいわゆる俗に言うコーヒー牛乳ってヤツなのですが、甘さ控えめでとても旨いのです。
何年か前にたまたま飲んでみたところ、その旨さがすっかりお気に入りとなってしまったのです。ちなみにこのヒルガニアン珈琲のメーカー「たかすファーマーズ」は、ひるがの高原に直営店を構えているので、そこで購入することもできます。それ以外でも、ひるがの高原付近のあちこちで見かけるので、どこかで見つけたら飲んでみて。
道の駅から国道をさらに南へ走り、ひるがの高原から「こもれびロード」へ突入。高原らしい景色を貫く快走路、ただところどころ舗装が傷んでいたのが玉に瑕。
ん・・?
この記事を書いていて気が付いたのですが、「こもれびロード」ではなく「やまびこロード」だったようです。いつから勘違いしていたのか、人間の記憶はいい加減なもの。「こもれびロード」は別の道。
そのやまびこロードを快走中に緊急事態発生!
なんと急な腹痛に襲われてしまったのです。どうしたものかと考える余裕もなく、近くにコンビニや道の駅を確認することができません。幸いなことに高速のICがすぐ近く、あるかどうか分からないコンビニや道の駅を探すために、カーナビを操作する余裕もない。
もはや選択の余地はなどない、待ったなしの状況!
高速道路に飛び乗り、ひるがの高原SAを目差し爆走。やまびこロードからサービスエリアの存在が確認できたことは幸いでした。お巡りさんに怒られない程度にBMWをぶっ飛ばし、事なきを得ました。
危うく車内で事故るとこでした・・・。
ここまで来るともう良い時間です。そろそろ自宅へと向かわなくてはなりません。ひるがの高原SAにはスマートICが設置されているので、そこから流出。で、逆のスマートICから再び高速へ。なにしてんだろうと自分でも思いますが、あとはのんびりと帰路に付くことにします。
ひるがの高原スマートICから高速に入り、のんびりとクルコン頼りで走っているとは言え腹は減る。途中の恵那峡SAに夕食を食おうと立ち寄ったところ、レストランに「鶏ちゃん定食」があるのを発見。迷うこと無く入店し、独り美味しく頂きました。
飛騨は日帰りで行くにはちょっと遠いかも。帰路の途中、睡魔に勝てず車内で仮眠をとったのですが、目が覚めるとすでに深夜。結局、自宅に帰り着いたのは、空が明るくなったころ。やっぱり宿泊とセットかな・・・。