飛騨高山ツーリング【2】素晴らしき合掌造り

飛騨高山ツーリング2日目の朝、楽しみにしていたホテルの朝食バイキング。過去に何度も宿泊しているこのホテル、とにかく朝食が私の口に合って旨いのです。取り立てて特別なものがあるわけではないので、私の味覚にバッチリ合うというこのなのだと思います。

普段の朝食は少なめに済ますのですが、ここでの食事は例外。食べ放題なのを良いことに、テーブルとカウンターを行ったり来たり。特に魚が好きな私は、焼き魚をこれでもかというほど持ってくる。いやぁ旨い。

お気に入りの朝食で腹を満たし、食後のコーヒー片手にゆっくりしてから出発。そして国道158号を西へと向かうことにします。中部縦貫自動車道 高山西ICが見えてくるが、そんなものには目もくれずに通過。この中部縦貫自動車道は次の飛騨清見ICまでは無料区間。そのためここから先、併走する国道を行くクルマはほとんどいないことは過去の経験から知っています。

クルマの姿が消えた国道は山へと向かって高度を上げ、高速コーナーの連続するワインディングへと姿を変える。登坂車線まで用意されているので、遅いクルマをパスすることも容易。

なぜ他のドライバーはこちらを走らなのでしょうか、間違いなく楽しいのに。

途中で越えた小鳥峠【おどりとうげ】の気温はわずかに12℃しかなく、これはもう涼しいを通りこして明らかに寒い。幸いなことに長袖シャツを着ているからいいようなものの、うっかり半袖一枚でいたら風邪を引いてしまいそう。

ほとんどクルマの姿がない国道158号をトレースし続け、飛騨清見ICも通過。空はどんより曇っていますが、今のところ雨は降ってきません。しかし予報では雨とのことなので、時間の問題でしょう。

誰もいない国道を走り続け「道の駅桜の郷荘川」にピットインしたのは、売店が開く頃。まだ誰もいない売店を物色し、お気に入りのヒルガニアン珈琲を購入。これは甘過ぎず適度な苦みのあるコーヒー飲料。この付近の道の駅や土産物屋で良く見かけるのですが、おれが一度飲むとクセになるのです。

ちなみに道の駅で飛騨の民芸品さるぼぼを購入。なんとなく以前から好きなんです、さるぼぼ。ここから先は一緒にドライブ、ドリンクホルダーに鎮座しています。

そして国道158号と別れ、ここからは国道156号へとシフト。御母衣湖【みぼろこ】沿いを北へと向かうBMWの前後には、クルマの影などまったくない。この先には世界遺産である白川郷があるのですが、そこへ向かうクルマもいないとは・・・。

そのまま道なりに行くと見えてくるのは、世界文化遺産・白川郷。そこは昔ながらの合掌造りの家が集落を成しており、連休ともなれば数多の観光客が押し寄せる。私も過去に訪れたことがありますが、雰囲気はなかなかのもの。しかし今回はそのままスルーし、少し先にある道の駅白川郷へ。

始めて立ち寄った道の駅白川郷は、茅葺き屋根でいかにもな雰囲気。時間的にもちょうど良いし食堂も空いているので、ここで何か食っていくことに。

結旨豚【ゆいうまぶた】というのは白川村特産のブランド豚とのことだそうで、それのカレーがあったので食ってみることにします。その結果は当たりと言って良いでしょう。何の変哲もないカレーですが、その変哲のなさがまた良い。肉は思った以上に柔らかくて旨かったし。

道の駅白川郷には合掌造りのことがよく分かる、合掌ミュージアムがあります。無料で見学でき、合掌造りの民家がカットモデルのように展示されています。ロハであることを考えれば充分で、一見の価値ありです。

道の駅白川郷を後にして国道156号をひた走るBMW。その目に飛び込んできたのは、世界遺産・菅沼合掌造り集落の看板。どうやらこちらも白川郷と同じ合掌造り集落のよう。駐車料金は500円也。

駐車場にM340を停めカメラを首から提げて歩きます。白川郷と比べ小さな集落ですが、そのぶん人も少ないので静かな雰囲気。白川郷は有名すぎて観光客が多く賑やかですが、こちらは静かに観光できます。考えようによっては、こちらの方が良いかも？

民俗資料館や塩硝の館など、有料で見学できる施設もあります。かつて養蚕や火薬の原料である、塩硝を製造していたのだとか。このあたりのことは塩硝の館で見学することができるので、一度見てみることをおすすめします。

集落内には飲食ができるお店がありました。とうに食事を済ませてしまっていましたが、次はなにか食べてみたいかな。合掌造りのお店で食べる料理は、きっと旨いことでしょう。

連休でもない週末でしたが、2日間のツーリングは楽しかった。飛騨エリアは食べ物も旨いし、雰囲気も良いし、何度来ても何度クルマを走らせても楽しいエリアで、とても気に入っています。2日目の天気は予報通り雨でしたが、幸いなことに大したこともなく済んだのは日頃の行いのおかげか。

とにかく楽しい2日間でした。