ホテルバイキングを目当てに飛騨高山へ行き、その後 雨の九頭竜湖付近を走り北陸道へ。途中でバケツをひっくり返したような豪雨もありましたが、楽しいショートツーリングでした。その時の記録。
雨天爆走 駆け抜けろ九頭竜湖
9月の3連休。BMW M340iが現れたのは、中央自動車道 駒ヶ岳SA。早朝から予想される渋滞を避けるため、夜のうちに自宅を出発。途中のサービスエリアで睡眠をとったものの、窮屈な車内で寝たため身体が痛い。昔はこれでも平気だったんだけどなぁ・・。
これから向かうは飛騨高山。この3連休を利用して、一泊の小さな旅へとM340を連れ出したのです。本日はともかく明日は雨の予報。はたしてどうなることやら。
中央自動車道 中津川ICから国道257号へシフトし、目指すは道の駅 加子母。以前ここで食った「鶏ちゃん定食」が旨かったのでまた食いたいと思って立ち寄ったのですが、なぜか食堂が大混雑。今までこんなことなかったのに・・・。
満席で暫く待たされそう・・・、いつになったら食えるか分かったもんじゃない。そんなとき、テイクアウト用の弁当も売っていたことを思い出し売店へと移動。やっぱりあった!腹が減ってとても待ってられないので、今回はこの弁当にしよう。
実はこの鶏ちゃん弁当、以前も食ったことがあって旨いことは確認済み。お店の電子レンジでチンした後、クルマに戻って頂きます。蓋を開けるとニンニクの香りが車内に充満!分かっていたことだが、やはり旨い!これが近所で買えればいつでも食えるのに、と思わずにいられません。
腹が膨れると次に襲ってくるのは睡魔。昨夜は車中泊だったため、とても休めたとは言えません。まったく抗うことができずに夢の中へ・・・。
とりあえず一眠りしたはいいが、それで疲れが取れる筈などない。今日はなるべく早く宿に入り、身体を休めることに決めました。そうと決まれば余計な回り道などせず、宿の方向へM340のノーズを向けます。
再び走り出したBMWは、国道257号から国道256号へシフト。雄大な山々に囲まれ、それを縫うように走る国道。そこをBMW自慢の走りで駆け抜け「こもれびロード」へ入ると、その先は本格的に山の中。過去に何度か走ったルートで、交通量が少なく快適なことが分かっています。
こもれびロードはほぼ全線2車線で、キレイにしっかり舗装がされています。しかしほんの一部だけボトルネックのように狭隘路が残されているため、大型車両の進入が困難。というより無理かも。これはこれで好都合。できることなら、ボトルネックはいつまでもそのままにしておいて欲しい。
実際このときも進路を塞ぐクルマに出会うことはなく、終始マイペースで気持ちよく駆け抜けることができました。そして抜けた先は「せせらぎ街道」という、高山市と郡上市を結ぶドライブコース。山の中を走っていますがタイトなコーナーもなく舗装もキレイ。自然に囲まれたこのルートは人気があるようで、観光シーズンはそれなりの交通量。今までお巡りさんの姿を何度も目撃しているので、速度にも注意が必要です。
今宵の宿は高山市内のホテル、ルートイングランティア飛騨高山。今回の目的は、ここで朝夕のバイキングを食すことと言っても過言ではありません。決して高級な料理ではないのですが、私の口に合うのかとても旨い。きっと私の好みと料理長の腕が、テトリスのブロックのように上手くかみ合うのでしょう。
夕食も朝食も食べ放題なのをいいことに、気に入ったものを何度もお代わりしまくり。調子に乗りすぎて、お腹ぽんぽんになってしまって苦しい。ちょっと食い過ぎた。夜はともかく朝はそこまで食べないのですが、ここへ来たときは例外。理性のタガが外れ食欲が暴走するのは、いつものこと。
翌日は予報どおり見事に雨。日頃の行いは良いはずなのに、たまにはこんなこともあるか。気を取り直し、M340のエンジンに火を入れると、人によってはウルサイと思えるほどのアイドリングが始まる。この手のクルマが好きな私にとっては、やる気を刺激してくれる素敵なサウンド。
この時期はまだ温かいので暖気のアイドリングは短い。あっという間に回転が下がり、すっかり大人しくなるM340。もう少し迫力のあるアイドリングでも良いと思うんだけどなぁ。
とにかく走り出し、国道158号のトレースを開始。正直、雨のドライブはあまり好きではないので気が重い。その雨も強くなったり弱くなったり・・。ホント鬱陶しくてたまらん。しかし、その雨の中でもBMW M340は安定した走りを見せてくれるのですよ。なにせこいつは四輪駆動、この程度の雨などものともしない頼もしいヤツ。
国道158号をトレースし、このまま九頭竜湖方面へ向かうつもりです。ほどなくして東海北陸道 飛騨清見ICが見えてきますが、そんなものに目もくれずスルー。しかし他のクルマは残らず高速道路へと吸い込まれて行くではないですか。その吸引力たるやダイソン真っ青。
ダイソン級の吸引力に抵抗し、我が道を行くBMW。そう私は知っている、高速道路よりこちらのほうが交通量極少で楽しいことを。
ひるがの高原を抜ける途中、たかすファーマーズで頬張ったソフトクリームは濃厚で美味。普段ソフトクリームなど見向きもしないくせに、こういうときだけ手にするのはなぜなのか。
このあたりから雨が強く・・どころかバケツをひっくり返したような土砂降りに。これでは前もよく見えず、ゆっくり走るしかない状況。それも九頭竜湖沿いに出るところまで。なんとか雨が弱くなってくれたので、このままの状態が続けばドライブを楽しめそうです。
九頭竜湖沿いでは中部縦貫道の建設が着々と進められているようで、以前来たときの記憶とはだいぶ違っているようです。数年後には開通し、通過するクルマはそちらへ流れることでしょう。そうなれば九頭竜湖沿いの国道は、交通量極少の快適ドライブコースへと変貌すること間違いなし。今から楽しみなので、その頃にまた走りに来なくては。
巨大な九頭竜ダムの周辺には猿の姿が。しかもその猿、一生懸命に木の枝を揺すって威嚇しているつもりのよう。そんな姿を初めて見たので妻と二人して興味津々で面白がるだけ、いまいち威嚇になっていないことはお猿さんには分からないようで。
九頭竜湖を駆け抜けた先にあるのは道の駅九頭竜、そしてここは恐竜王国福井県。道の駅に展示されている恐竜は、なんと15分おきに吠えるという仕様。すでに知っているので驚きはしませんが、なにも知らずに来た人はびっくりすること間違いなし。夕方など周囲が暗い状況なら、驚きすぎて心臓が止まってしまうかも。
中部縦貫道は道の駅近くにある九頭竜ICから先は開通しているようで、ほとんどのクルマはそちらに流れてしまい、いつのまにやら周囲にクルマの姿はありません。そしてその先で国道157号へシフトし、暫く走ったところで見える大きなお城が見えてきたのですが、どうにも気になってしかたない。
一度は通り過ぎたものの、やっぱり気になるので行ってみることに。ここは勝山城博物館、鉄筋コンクリート製なので時代を感じる造りではありませんが、最上階から見える景色はなかなかのもの。各階にいろいろな展示物については、好きな人は好きなのでしょうが、私としてはあまり興味はないかな・・。
それでも景色を含めそれなりに楽しむことはできたので、立ち寄ったことは正解だったと言えるでしょう。
あとは帰路に就くだけなのですが、実は今まで気になっていたものを食って帰ろうかと。それは北陸地方で良く見かける8番ラーメン。あちこちで店舗を見かけるので、それなりのチェーン展開をしていると思われますが、私の住む首都圏では見たことがありません。カーナビで検索し近くの店舗に入店。
良くも悪くも無難な味。最近よくある手の込んだラーメンは、確かに旨いが飽きるのも早い。シンプルでどこか懐かしい感じがするほうが、飽きたりせずリピートしたくなるというもの。そうやって地元の人に受け入れられ、店舗を拡大したのでしょう。初めて食った8番ラーメンは、近くに来たときはまた食いたくなる味でした。
美川ICから北陸自動車道へ入り、あとはクルコンまかせで自宅まで数百キロ。このときすでに周囲は暗くなっており、正直帰路は辛かった。途中でもう一泊しておけばと後悔の念も湧き出てきましたが、なんとか無事に帰宅。
2日目は雨に振られてしまいましたが、充分に楽しいツーリングでした。いつも詳細な計画は立てずに行くのですが、それがまた楽しい。高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対処する旅は、たまらなく楽しいのですよ。
【走行距離】1238.7km
【ドラめし】鶏ちゃん弁当(道の駅 加子母)