黄金色に輝く連なる休日 近く短き旅もまた良きかな

BMW M340i 羽鳥湖の近くで

大多数の日本国民が待ち望む大型連休、ゴールデンウィークがついにやってきました。しかし今年はカレンダーの並びがイマイチで、あまり遠出はせず近場で一泊だけのショートツーリングと相成りました。

お天道様が顔を出すより早い頃。BMW M340iのエンジンに火を入れると、重低音を響かせつつ始まるアイドリング。コールドスタートの排気音は少々うるさく、近所迷惑にならないようすぐに出発。暖機が終われば静かなんですけどね・・。

大型連休は高速道路の大渋滞がアタリマエ、そう思って早朝に出てきたのですが高速道路は思いのほか順調。普段の週末よりはクルマの姿は多めだし、パーキングエリアも混雑気味。それでも予想した程ではない。拍子抜けするほど順調に走り続け、白河ICで高速道路とお別れ。

県道37号を爆走し羽鳥湖方面と向かいます。以前はよく走っていた県道37号も、いつの間にやら走ることがなくなっていました。何年ぶりかも分かりませんが、久しぶりに走る県道は改良が進んでいて、以前より走りやすくなっています。

それでも一部にタイトなコーナーが残されているので、いかにも峠越えという雰囲気を楽しむことができました。トンネルやバイパスで一気に抜けるのも良いのですが、このような雰囲気の道も残して欲しいものです。

道の駅羽鳥湖高原にピットイン。このときM340iの外気温計が示す気温は、わずか12℃ほど。雨こそ降っていないものの、天気が良くないのではっきり言って寒い。めちゃ寒い。

BMW G20 M340iのリアビュー

道の駅羽鳥湖高原に立ち寄ったのはいいものの、時間が早く売店などは開いていません。なにかできる訳でもなく、少しばかり休憩したあとは国道118号⇒国道294号と結び、会津方面を目指し走り出します。

国道294号は、かつて会津へ足繁く通ったときに良く走った国道。年々改良が進んでいますが、集落をバイパスするルートが開通していたりと、以前にも増して走りやすくなっていました。それにしても、どこまで行っても天気が良くならない。それどころか雨が降り出す始末。

雨のドライブは好きではないのですが・・やれやれだぜ。

ちょいと時間が早いけど、そろそろ昼飯を考えねばなりません。冬の間はまったく来ることができなかった会津エリア、久しぶりにソースカツ丼が食べたい気分。

このあたりだと、たしか道の駅猪苗代のソースカツ丼が旨かった記憶が。よし決まり、行ってみよう。で、道の駅に着いたのはいいけど、超絶混雑でとてもクルマを停められる状況ではない。

これでは無理に停めたところで食堂の混雑も必至。それならさっさと予定変更し、向かう先は道の駅裏磐梯。ここから磐梯山を見上げると、雲がかかり山頂を見ることができません。いまさら悪天候など関係ないので、国道459号を一気に駆け上がり裏磐梯へ。

裏磐梯は思ったとおり天気が悪く、おまけに超寒い。M340iの外気温度計は7℃の表示。さっきまでソースカツ丼の気分だったのに、体が温まるものが食いたくなってきた。結局、食堂のメニューで選んだのは喜多方らーめん。

喜多方らーめんで身体を温めたあとは、桧原湖を一周。やはりここは雪国か、標高の高い裏磐梯では残雪がちらほらと。道路にはまったくないので、その点は安心してBMWを走らせることができるのですが、とにかく視界が悪い。

これではBMWを走らせていても、苦痛なだけでちっとも楽しくない。さっさと磐梯山を下りてしまおう、喜多方方面へ走るが市街地へは向かうはずもなく。道の駅喜多の郷で小休止。

ここでの気温は12℃ほど。裏磐梯と比べるとだいぶ標高が下がっているので、そのぶん気温に差があるわけです。クルマに乗ったまま一気に下って来たので降りた瞬間に分かりやすく体感でき、明らかに先ほどより暖かい。

暖かいと言っても裏磐梯よりマシな程度で、風が吹くと冷たい。天気が悪いことは仕方ないにしても、とても5月とは思えないほど寒い。晴れ男だったはずなのにと思いながらも天候には勝てず、そそくさと売店のある建物へ避難。

ここは会津エリアへ来たときには、頻繁に立ち寄る道の駅。だいたい何が置いてあるのか分かっています。その中にひとつ大変なお気に入りがありまして、それが「クリーム大福 蔵の雪 コーヒーあん」です。立ち寄った以上、買わずに帰ることなどできようはずもなく。それどころか、もはやこれを買いに来るようなもの。

これは本当にめっちゃ旨い!コーヒー好きには堪らない味。ぜひ試して欲しい逸品なのですが、冷凍されているため30分ほど常温に置かないと食えないのが欠点か。これから今夜の宿がある南会津まで走るので、その途中でちょうど良いぐあいに解凍されるでしょう。

会津若松の市街地を避けるようルートを選択し、国道401号で南会津を目指すBMW。以前は博士峠を越える必要があった道ですが、今はその峠を博士トンネルがぶち抜いているので、一気に通過することができるようになっています。

移動するだけならトンネルで良いのですが、旧道はいかにも峠越えという雰囲気が味わえる道。今後どうなるか分かりませんが、少なくとも2024年の秋に冬期通行止めとなるまでは、走ることができたようです。トンネルで一気に通過するのは味気ないと思う人は、あえて旧道を行ってみるのも面白いでしょう。

山の景色とBMW M340i

そして翌日。今回は一泊だけの短い旅なので、帰路に就かなくてはなりません。とは言っても、ただ真っ直ぐ帰るのは面白くない。早朝にホテルを発ち、会津高原をぐるりと一周してから帰ろうと思います。走り慣れたエリアとは言え、こんな時間に走ったことはありません。いつもと違う雰囲気、楽しみです。

駐車場で待つM340iのエンジンを始動させると、そこで表示される5.5℃の気温。首都圏で生まれ育った身からすると、もはや真冬の寒さかと思うほど。こんなときはシートヒーターが大活躍、本当にありがたい。

もともと交通量が極少のエリア、そのうえ早朝となれば驚くほどにクルマの姿がありません。ときおり写真を撮るためにクルマから降りるのですが、冷たく澄んだ空気がどことなく心地良い。聞こえてくるのは川のせせらぎや鳥のさえずりなど、自然の音ばかり。やはり都会の喧噪を離れるのは、なんとも言えない気持ちよさがあります。

こんなにも寒いと温かいコーヒーが欲しくなるもの。しかし探せど探せど自販機にあるのは、冷たいものばかり。諦めかけたところで、ようやく発見。こんなにも缶コーヒーの温もりを嬉しく思ったことはありません。

南会津の宿から国道121号⇒国道352号⇒国道401号⇒国道289号と結ぶと、会津高原をぐるっと周回するルートが完成。これはお気に入りのルートで良くドライブをするのですが、早朝に走るのは初めて。やはりいつもと雰囲気が違い、走り慣れた道も新鮮な雰囲気。

遠くの山には雪が残り、そこから流れてくる川は雪解けと思われる水で明らかに水量が多い。残念ながら川の水に触れることはできませんでしたが、きっと冷たいのだろうと思われます。

民家の軒先には、冬の間に活躍したであろう除雪機が仕舞われぬままになっているなど、会津高原も厳しい冬を越え春そして夏へと向かう、そんな雰囲気が其処彼処に漂っています。

一度くらいは真冬の会津高原へ来てみたい気もしますが、残念ながら冬の装備がありません。あったとしてもガチの雪道など走れるのか・・。いつか雪景色の中を爆走したいと思いつつ、これからの季節を存分に楽しもうではありませんか。

今回は1泊2日の短い旅、しかも天気に恵まれない2日間でした。しかしそれでも、いつもと違う雰囲気の中を走れたことは良かったと思います。また日帰りの距離をあえて一泊するのも、いつもと違う発見があって楽しいかも知れません。

ドライブDATA
【実走日】2025年5月4日(日)~2025年5月5日(月)
【走行距離】759.6km
【ドラめし】クリーム大福 蔵の雪 コーヒーあん(道の駅喜多の郷))