1/64 Ferrari F40 1987【フェラーリGTコレクション】

デアゴスティーニ フェラーリF40

デアゴスティーニ フェラーリF40

デアゴスティーニ・フェラーリGTコレクションの2台目は、伝説的名車フェラーリF40です。これはフェラーリ社の創業者エンツォ・フェラーリが生涯で手掛けた最後のクルマ。本物のF40は、今となっては1億円以上の値が付くとさえ言われる幻のクルマ。その人気の高さゆえ様々なメーカーからモデル化されているフェラーリF40が、1/64という手の平サイズでデアゴスティーニから登場。

さまざまな角度から見ても、全体的なプロポーションはまずまずと言ったところですが、良く見るとリアタイヤがフェンダーの内側に引っ込みすぎですね。車内に目をやると、真っ赤なバケットシートに4点式シートベルトの存在が確認できる。シートベルトまで再現しているのは、評価できるポイント。また、バックミラーはシルバーに塗装されています。

同スケールのTLV-NEO フェラーリF40と比較してみます。左がデアゴスティーニのF40で、右がTLV-NEのF40です。違いとして最初に目が行くのは、ナンバープレート。TLV-NEOは日本のナンバーを模した白い板ですが、デアゴスティーニの方はヨーロッパサイズの横長にF40の文字。

テールランプの配置も違っています。デアゴはブレーキランプが内側ですが、TLV-NEOは外側になっています。これは実車でも配置の異なる個体があったようで、おそらく輸出先の法規に合わせたものと思われます。さらにTLV-NEOはクリアーパーツを使用していますが、デアゴは赤とオレンジの塗装。

もう一つの違いはマフラーの出口。デアゴは黒一色ですが、TLV-NEOはシルバーで塗り分けられています。これは実車がどうなっているのかよく分かりませんが、模型としての見栄えが良いのはTLV-NEOかと。

左がデアゴ、右がTLV-NEO。ボンネット、リアカウル、リアフェンダーの各エアインテークがデアゴは黒く塗装されていますが、TLV-NEOはボディカラーのまま。フロントガラスが油膜が張ったように虹色なのはカメラのせいで、現物はこんなことありません。

上がデアゴ、下がTLV-NEO。リアウィング真下のスリットが、デアゴは黒く塗装されています。デアゴは前後の車高がチグハグですが、TLV-NEOは揃っています。

全体的なフォルムとしては大きな差はないかもしれませんが、細かいところの作りがTLV-NEOに軍配が上がります。エアインテークなどがボディカラーのままであるなど多少の欠点はありますが、丁寧に作られていることは間違いありません。

その点デアゴは、エアインテークなどを黒くしディテールを良くしようと頑張っていますが、車高のチグハグさやタイヤの引っ込みなどで損をしています。両方の良いところを合わせれば不満のないものになりそうですが、そううまくいくわけもなく。

専用の台座とクリアケースが付属していますが、作りがちょっとチャチ。とりあえず用事は足りるのですが、明らかにコストを削っているのが丸わかり。クリアケースは撮影の都合上はずしていますが、ないよりマシ程度。特段大きな期待をしていたわけではないデアゴスティーニ。想像したとおりのデキというか、こんなものかと。

DATA
【ブランド】デアゴスティーニ
【スケール】1/64 ダイキャストモデル
【購入価格】1,990円(税込)※ラ・フェラーリとF40の2台セット