梅雨が明け連日猛暑の続く7月の末のこと。午前5時に自宅を出て首都高を駆け抜け、中央自動車道へとBMWを走らせていますが快適そのもの。連休でもなんでもない週末、早朝の出発であれば渋滞を避けられるとの考えは正解だったようです。
適度に休憩を挟み、中央自動車道 伊那ICで一般道へと降りるBMW。ここから先は国道361号「権兵衛トンネル」を抜ける走り慣れたいつものルート。そのトンネルを抜けた先、広い駐車スペースがあるのでそこへ滑り込み。どうやらここは冬場のチェーン着脱場のよう。クルマを停めて降りてみると爽やかな陽気。関東は命の危険を感じるほどの猛暑が続いていますが、やはり標高の高い山の中はひと味違うみたい。このときの気温は約24℃しかありませんでした。
いつもどおり交通量が非常に少ない国道361号をひた走るBMW。晴れ渡る青空の下を快適にドライブするとき、BMWのドライバーであることを嬉しく思うのです。
この国道361号はいつも交通量が少なく快適にドライブでき、そのうえ景色も良く大変お気に入りのルートなのです。飛騨高山エリアへ向かうとき、たまには違うルートを行ってみたくなるのですが、気が付くといつもここを走っています。クルマを走らせるには魅力的だと思うので、ぜひ走ってみて欲しいところ。
そのまま暫く走ると国道沿いにある「道の駅 飛騨たかね工房」で昼食にします。ここでの食事は始めてなので、ちょっと楽しみです。券売機のメニューから選んだのは焼き魚定食。ほんとうは鶏ちゃん定食を食べたかったのですが、×印が付いて販売中止となっていたので仕方なし。
暫し待ち提供されたそれを見ると、思っていたのと違う。焼き魚定食ってサンマとかそういうのを思い描いていたのですが、出てきたのは鮭の切り身。いやでもこれが旨かった。厨房を覗くと年配のご夫婦と思われる方々が調理をしていたので、家庭の味って感じがして好感が持てました。また食いたいですね、これは。
本日の宿にして目的地、ルートイングランティア飛騨高山にチェックイン。このとき時計の針が指しているのは15時過ぎ。受付け開始早々にチェックインし、ゆっくりと休むことにします。
今回のツーリングはここグランティア飛騨高山に宿泊することが目的。高級な宿ならともかくなぜルートインかと言いますと、ここのバイキング料理が好きなのです。特別高級な物が並んでいる訳でもなく、ひとつひとつはなんの変哲もない料理。それがなぜか私の好みにバッチリ合うのでしょう、旨くて旨くてしょうがないのです。
翌朝、朝食は午前6時から。たらふく食って満足したところで出発します。国道158号から県道90号へとルートを結んだのですが、小鳥峠【おどりとうげ】ではなんと気温が20℃しかありません。これはもはや涼しいを通り越して肌寒いくらい。連日各地で太平洋高気圧が猛威を振るい、地獄の暑さを演出しているのがまるでウソのよう。さらに湿気も少ないせいか、とくにかく爽やか。もうずっとここにいたい・・。
BMWは涼しい山間部を離れ市街地を抜け、「道の駅 スカイドーム神岡」を目指し県道75号線を爆走。その途中、道の脇にボロいトロッコと駅名板が。その反対側にスペースがあったのでBMWを停めて見物。しかしこれがなんのためにあるのか、全くもって不明。古いトロッコとレールバイクが固定されていたのですが、だからなに?って感じ。
「道の駅 スカイドーム神岡」では、スーパーカミオカンデのレプリカを見学することができます。スーパーカミオカンデの説明は省きますが、その説明やゲームなどがあって思いのほか楽しむことができました。
スーパーカミオカンデのレプリカに圧倒されたあとは、高山大山大規模林道を経由して有峰湖を目指すことにします。国道から逸れると交通量はほぼゼロ。いや、ほぼというより本当にゼロ。有峰湖へ来るのは始めてではありません。数年前にE46型M3のステアリングを握り一度だけ来ているのですが、本当のところあまり覚えていません。
以前の記憶では有峰林道を富山県側から上ってきたのですが、今回はその時とは逆から。高山大山大規模林道は先述のとおり交通量がゼロのうえ、道幅も充分で走りやすい。マイペースで駆け上がることができ、このまま何往復でもしたいくらい。しかしその先、有料の有峰林道に入ると状況は激変。
料金所を過ぎて暫くは舗装も良くて走りやすかったのですが、その先は離合はできるが急激に道幅が狭く。おまけにカーブがきつく見通し悪く、ちっとも楽しくない。しかしそれを抜けると有峰湖の素晴らしい景色が広がっていました。それなりに標高が高いため下界よりはマシですが、それでもやはり暑い。今年の異常な暑さでなければ、だいぶ涼しく感じたのでしょうが。
この周辺には登山道も整備されているようで人の気配がぼちぼちありますが、周囲は非常に静か。もう少し気温が低ければ、のんびりと過ごせる避暑地のような雰囲気だったかもしれません。
有峰湖から下界を目指す有峰林道小見線は、観光バスも普通に走れる2車線路。舗装も綺麗で走りやすい。そしてここから先はダウンヒル、急激に高度を下げ反比例するかのごとく、BMWに装備された外気温計の表示が上がっていく。クルマから降りるとそこは灼熱地獄。
ここまで来ればあとは高速道路で自宅を目指すだけ。少し走れば北陸自動車道 立山ICが見えてきます。あとはクルコン任せの楽ちんドライブで、自宅へ帰りましょう。
【走行距離】924.3km
【ドラめし】焼き魚定食(道の駅 飛騨たかね工房)
【ドラめし】ルートイングランティア飛騨高山の夕食・朝食