桃⇒チキンカレー⇒米沢牛

BMW 320d

道の駅 国見あつかしの郷

東北自動車道を北へと走り、福島県最北の国見ICを降りると「道の駅 国見あつかしの郷」はすぐ近く。到着した時刻がまだ午前中のためか、駐車場には空きスペースがたくさんあります。しかし警備員が配置され誘導を行っているところを見ると、時間によっては混雑することが予想されます。

桃いっぱいソフト

桃のジェラート

自宅から数100kmも走り、さすがにちょいとばかり疲れたのでコーヒーでも飲みつつ小休止。福島県といえば桃の産地、メニューに目をやると美味そうな桃のソフトクリームがあるではないですか。コーヒーのお供にちょうど良さげなので一緒にオーダー。やはり桃の産地だけだってとても美味い、ソフトクリームの方もなかなかですが、特筆すべきは桃の方。適度な歯ごたえと甘さがたまらない。もれはまた食いたくなる逸品ですな。

七ヶ宿へと向かう

県道46号小坂峠を越えて

小坂峠

道の駅国見から次の目的地は、道の駅七ヶ宿と定めます。先ほど来た道を引き返し国見ICを通過、そのまま県道46号をトレースします。地図によると小坂峠を越えて七ヶ宿方面へと抜けられるはず。もしかしたら狭隘路である可能性も心配しましたが、なんでも現在は工事のため大型車両通行止めとか。てことは、普段なら大型車両が通れるということ。そうとなればなんの心配もいらないので、このまま突き進みます。

急勾配の県道46号、しかしトルクフルなディーゼルエンジンにとっては平地も同じ。アクセルを踏み込むと力強く峠を登っていってくれます。
しかしこの峠、急勾配と九十九折りがきつく、とても大型車が通れるとは思えません。もし対向車に大型トラックなんて来ようものなら、邪魔どころか道を塞がれてしまうこと疑いない。大型車同士なんて離合できませんよほんとに。真面目な話、常時大型通行禁止の方が良いのではないかと・・・。

山中に深紅の鳥居

萬蔵稲荷神社

小坂峠を越えると県道46号は宮城県へ入ります。宮城県へ入り少し走ったところで現れたのが、真っ赤な鳥居の群れ。どうやらここは稲荷神社のようです。
駐車場にはすでに何台かのクルマが止まっていて、七五三らしき家族連れの姿もみえます。せっかくなので神社にお参りでもと思い鳥居をくぐりますが、どうもかなり先まで続いていそうな予感。お稲荷様には申し訳ありませんが、途中で引き返してきました。お参りは心の中でしておきます。

宮城の水を育む七ヶ宿ダム

七ヶ宿ダム

県道46号は宮城県に入ると、先ほどの九十九折りの峠とは打って変わってなだらかな下り坂。視界の悪いカーブもなく、気持ちよく走ることができるルートです。そして暫く走ると国道113号へ出るので、それを西へと向かえばそこは七ヶ宿ダム。ここは岩石を積み上げてできた巨大なロックフィルダム。
基本的にダムというのはどこへ行っても人の気配がなく静かなもので、ここ七ヶ宿ダムも例に漏れず静かです。ダムそのものには特に興味ないのですが、この静かな雰囲気は嫌いではありません。

道の駅七ヶ宿

小腹が減った

おにぎり

ここまで来て、ちょいとばかし小腹が空いてきました。とは言え食堂でがっつり食いたい程ではないので、売店でなにか食えるものはないかと探したところ、手作りおこわのオニギリを発見。他でもそうですが、この手の手作り品はたいてい旨いと相場が決まっています。迷うこと無くGETし、青空の下で頂くことにします。
ひとくち頬張ると、やはり思った通りの旨さ。次に来たときも、また食いたいなこれは。

建物そばのキッチンカーでは、米沢牛やイカ焼きも販売されていました。米沢牛はともかく、山の中でなんでイカ焼きなのか分かりませんが、このイカは以前食ったとき美味かったことを覚えています。

県道51号南蔵王七ヶ宿線

静かな山中 はためく幟

馬車路

道の駅を後にして国道118号を西へと向かいますが、その前に県道51号線へと右折。手元にある情報によると、この道は2車線の快走路なのだとか。西へと向かいたいところ、北上すると明後日の方向へ行ってしまいますが、走りたい誘惑に抗うことができません。
県道51号南蔵王七ヶ宿線は、確かに2車線で比較的快適に走れるのですが、ダンプや木材を積んだトラックと頻繁にすれ違いました。幸いなことに前方に現れることはありませんでしたが、トラックのルートになっていることはドライブルートとしてはマイナス点か。

ここまでまともな食事をせず来たせいか、さすがに腹が減ってきました。そんなとき目の前に現れたのがいくつもの幟。一瞬、合戦場かと目を疑いましたが、幟には珈琲だとかカレーだとか書いてあるので飲食店のようです。ここならなにか食えるだろうと、BMW 320d を駐車場へ滑りこませました。

スパイスチキンカレーが美味かった

スパイスチキンカレー

人里離れた山の中、ひっそりと佇む小さな小屋。そんな雰囲気のお店の名前は「馬車路」 同じような名前のファミリーレストランがあった気もしますが、とりあえず入ってみましょう。店内は外から想像できるとおり、決して広くはありません。しかし、なんというか大手のチェーン店にはない親しみやすい雰囲気を感じます。
やはり基本はカフェのようで食事のメニューはそれほど多くはなく、しかも蕎麦はすでに完売。そうなると残るは数種類のカレーのみ。妻はキーマカレー、私はスパイスチキンカレーをオーダー。

程なくして提供されたのは、グレイビーボートに盛り付けされた、オシャレで美味そうなカレー。ルーは適度にスパイシーで鶏肉も柔らかく、おまけにサラダも美味い。飛び込みで入ったお店としては当たりでした。

道の駅たかはた

縄文茶屋で米沢牛の串焼き

米沢牛の串焼き

本日の最後に「道の駅たかはた」にピットイン。ここの食堂にはお気に入りの豚丼があるのですが、それはまたの機会にとっておきます。その代わりではないのですが、初めて米沢牛の串焼きを食ってみました。あまり期待しすぎると落胆しかねないので、期待もそこそこに食って見ると思った以上の美味さです。
さすがは山形が誇るブランド牛、柔らかくジューシーでなぜもっと早く試さなかったのかとちょっと後悔。

あとがき

今回は福島県、山形県、宮城県の県境周辺をドライブしてきました。首都圏からはかなり遠いのですが、いつも通り構わず日帰りです。七ヶ宿ダム周辺へは過去にも訪れていますが、初めて走った県道51号線は人里離れた山中を貫く道。そんな場所で美味いカレーが食えたことは僥倖でしたし、今までスルーしていた米沢牛の串焼きが美味かったことは新たな発見でした。「道の駅七ヶ宿」や「道の駅たかはた」では、食堂に美味そうなメニューがあったのでいずれ食ってみてたいと思っています。

同じエリアでも一本違う道を行くとか、違うものを食べるとかで新たな発見があり、そのたびに新鮮な気持ちを味わえるものです。次にこのエリアに来るのは雪がなくなり春になったころでしょうか、そときはまた新たな発見があると嬉しいのですが。