忙しかった年度末が終わり新年度となった最初の週末、久方ぶりに会津エリアを目指して北へと向かうBMW。早めの時間に出発したのが功を奏したのか、東北自動車道の流れは順調。
新型コロナによる「まん防」が明けたことから、混雑を覚悟していただけにちょいとばかり拍子抜け。それでも混雑してるよりはいい訳で、白河中央スマートICまで来たところで東北道とはお別れです。
白河中央スマートICを降りると、目の前は国道294号線。会津若松や喜多方へ向かうときはいつも国道294号線を走りますが、もう何度走っただろう。初めて走ったのはいつだったか、今となっては良く覚えていません。記憶にあるのは、喜多方ラーメンが食いたくて、ひたすら喜多方方面を目指してクルマを走らせたことだけ。それからすでに20年以上、未だに同じ道を走り続ける自分がいます。
そして同じように数え切れないほど利用してきた「道の駅 季の里天栄」で、今日も小休止。ここは交通量の少ない国道に面してるため、いつも利用客はまばら。
ときには地元の食材などを購入することもあるのですが、今回は「鶏から揚げ」を購入。これ、旨いんですよ、お気に入りなんです。1パック6個入りで、妻と仲良く半分こ。相変わらずの旨さ!何度食っても飽きません。
道の駅で旨い鶏唐揚げを食ったあとは、再び会津方面を目指し国道294号をトレース。抜けるような青空の下、交通量の少ない国道をBMWで走るのはとても気持ちがいい。もちろん、峠などのワインディングであれば言うことなしですが、都会とは違い空がとても広く、真っすぐ走るだけでも最高な気分になれるのです。
国道294号を走っていると風力発電の風車が見えてくるのですが、そこは布引高原と呼ばれるエリア。高原というより台地と言った方が正確だと思うのですが、とにかく高原です。過去にも立ち寄ったことのある布引高原、せっかくなので久しぶりに行ってみましょうか。国道から案内板が出ているので初めてでも迷うことはありません。
国道を外れ、小さな集落を抜け、布引高原を目指すBMWの前に現れたのは通行止めの文字。なんと布引高原は積雪のため冬季通行止め。考えてみれば当然か・・・、国道に雪はなくても周囲の山はまだ雪が溶けきっていません。
仕方ない、布引高原は諦めて先へ進むとしましょうか。
国道294号を暫く行き黒森峠を越えると、そこから先は会津若松市。今でこそトンネルが貫いていますが、私がこの道を走り始めた頃には、まだ峠を越える必要がありました。
峠越えと言っても特に難所という訳もでなかった記憶ですが、その道も今は閉鎖され走ることができません。トンネルであっさりと通過できることは便利で良いのですが、味のある峠道がなくなっていくのは寂しいことですね。
会津・喜多方エリアを目指し、とにかく国道294号を走り続けるBMW。そして国道49号まで出たあとは、右に左に曲がり「道の駅ばんだい」に到着。その名のとおり、目の前には会津の代名詞たる磐梯山の雄姿が!
その磐梯山、かなり少なくなっているとは言え、まだまだ雪が残っているのが確認できます。それでも標高の高いところ以外では道路はおろか土の上にすら雪はなく、日陰などに申し訳程度に残るだけ。
どうやら会津にも春が近いようです。
そんな磐梯山の雄姿に抱かれながら、蕎麦ソフトを旨そうに食べる妻。一口もらうと確かに蕎麦の風味がして旨いのですが、この寒いのによくソフトクリームなど食べるなと感心します。
ここまで来たら、せっかくなので裏磐梯まで行ってみたくなりました。買い物のため喜多方市内に立ち寄ったあと、国道459号で裏磐梯へと向かうことに。会津盆地から裏磐梯へと続く国道は、標高差を埋めるべく一気に高度を上げるハイスピードワインディング。
高度が上がるにつれ道路外に雪が徐々に増えてくるのが分かります。それもそのはずで、喜多方市内とは500m近い標高差があり、それを一気に駆け上って来たわけです。気温も5℃ほど低いため、まるで季節が逆戻りしたような気さえしてきます。
「道の駅 裏磐梯」まで来ましたが、夏と違って人影がまばら、閑散としています。クルマから降りてみると寒い!だいぶ溶けてきているとは言え、そこかしこに雪の壁が残っています。裏磐梯の春はまだ少し先か・・・。
ここにきて少し腹が減ってきたような気がします。中途半端な時間なのでガッツリと食うのはやめて、道の駅の食堂でざる蕎麦を一枚だけ。ここでの食事は初めてでしたが、コシがあって思いのほか旨い蕎麦でした。次はもう少し本格的な食事をしてみようかな。
すぐ目の前にある裏磐梯で最も大きな桧原湖も、まだ凍結しているようで真っ白!冬にはワカサギ釣りができる桧原湖ですが、この時期にはもう終了している様子。おそらく氷も溶け始めて薄くなってきていることでしょう。
会津・喜多方エリアは雪はほとんどなく、裏磐梯ですら道路にはまったくありません。5月になれば冬期通行止めの道路も徐々に解除されて走れるようになることでしょう。春はもう遠くないところまで来ていると、感じられたドライブでした。