2022年GWツーリング2日目の朝、時計の針は午前6時を指しているが旅の朝は早いのが常。敦賀駅近くのホテルをチェックアウトし、まずはここから近い気比の松原へ向かうのですが、道ばたにあるのは・・・?
よく見ると銀河鉄道999のメーテルや哲郎、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長など松本零士作品のキャラクター達。そういえば何年か前にも来たことがあったことを思いだしました。
そうか、あれは敦賀駅だったのか。その記憶は忘却の彼方へと旅立っていましたが、旅から帰ってきたようです。そのときは銅像を片っ端からカメラに収めたものですが、今回はこれだけ。
なぜ敦賀駅前に松本零士作品なのか分かりませんが、作品が好きな方は楽しめると思うので行ってみては?
古くから知られる敦賀の景勝地、気比の松原。敦賀駅から近いので、あっという間に到着。ここも何年かぶりの再訪ですが、駅前の銅像とは違って記憶に残っています。ただ記憶と違うのは、浜辺でキャンプをしている人がえらく多いこと。
気比の松原は敦賀湾に面しているので目の前が砂浜なのですが、そこでテントを張ってキャンプをしているようです。駐車場もほぼ満車で、クルマを停めるのに苦労した記憶はないのですが。それでもなんとか空きを見つけられたので、降りて松原を散歩しない手はありません。
このときの気温は13℃ほど。長袖シャツを着ていても、松原の中を歩いていると肌寒い。海岸でキャンプをしている人はいても朝から騒いでいる訳ではないので、人の気配はしつつも清々しい朝。こうして普段と違うことをしているとき、旅に出たんだと実感します。
再び走り出したBMWは、敦賀湾を迂回するように敦賀半島沿いを走る県道33号線をトレース。このまま敦賀半島をぐるりと回りたいところですが、地図を見ると残念ながら道が繋がっていません。
県道33号線は途中から敦賀半島を貫き、トンネルを経て半島の反対側へと抜けています。そして海沿いを南へ伸びているのですが・・・あれ?
以前来たときは無かったはずのバイパス的道路が!なにも考えずBMWを走らせていたら、そのバイパスに入ってしまったようで、いくつものトンネルでほぼ一直線に山を貫く快走路で気分は良いが、海がほぼ見えないという残念なことに。
このまま通過してしまうのはあまりに残念なので、バイパスを抜けたところで海岸沿いの県道33号へ右折。海沿いを走らないことには気が済みません。バイパスが開通したせいか、あるいは早朝なせいか海沿いには殆どクルマが走っていません。海を眺めながらのんびりとBMWを走らせるには都合が良い。
広い場所を見つけクルマから降りてみると、そこにあるのは心地よい風と波の音だけ。人工の音などなにも聞こえず、雄大な大海原を前に心が洗われる気がしてなりません。
余談ですが帰宅後に記事を書くためグーグルマップでルートを再確認していたところ、敦賀半島の先端にトンネルが開通していて、ほぼ一周できるようになっていたことに気が付きました。再訪したときには、そちらのルートを走ってみると決意!
ここから先は舞鶴若狭道を利用して、小浜西ICまでショートカット。
「道の駅 うみんぴあ大飯」は通りかかる度に立ち寄っていますが、例によって今回も。いつもなら特になにもないのですが、今回は妙な人物に遭遇。王冠のようなものを被って動画撮影をしていたので、いわゆるYouTuberかと思ったのですが、あとで調べてみると彦太郎とかいうシンガーソングライターだったことが判明。
そのときは変なヤツがいるとしか思いませんでしたが、まさか歌手だったとは・・・。
国道27号線から県道1号線へとシフトし、走り続けるBMW。この県道1号は国道から分かれた直後は多少交通量があるものの、ある程度の距離を行くとクルマが激減するので、とてもお気に入りのルート。そして今回もご多分に漏れず、気が付くと他のクルマの姿が見えなくなっています。
こうなるともう最高!他車を気にせず自分のペースで走れることもありますが、ポツンと単独でクルマを走らせることが大好きなのです。そんなことの何が楽しいのか聞かれると困りますが、楽しくてたまらないのです。
特にこの連休は天気に恵まれ晴天が続き、今こうしてBMWを走らせているこのときも、抜けるような青空と新緑のコントラストが眩しいくらい。そんな自然の中をポルティマオブルーのBMWが駆け抜ける、素晴らしい画ではありませんか。
県道1号を走っている間、前方に車両は現れず、後方から追いついてきたのは僅かに2台。それらに進路を譲り先に行かせると、再び道路は貸し切り状態。
このまま国道27号まで走り抜けて行きたいのですが、次の目的地へと向かうため県道51号へと右折。こちらもまた快適な道で交通量もほぼゼロで、マイペースクルージングが続きます。
舞鶴市街の混雑を避けようと県道27号を選択したことは、正解ではなかったかも。というのも道幅が狭い!集落を抜けるときに際だって狭くなり、対向車が来たら厄介なことになりそう。次は別のルートを考えよう。
どうしてももう一度来たかったのがここ、舞鶴港とれとれセンター。ここは一応道の駅ということになっていますが、実際は海鮮市場。鮮魚屋さんが並び、獲れたて新鮮な海産物を販売していて、その場で調理もしてくれるのです。以前ここで食ったイカ焼きがとても旨かったことが、今でも忘れられないのです。
余談ですが舞鶴港とれとれセンターは、ドラマ孤独のグルメで主人公・井之頭五郎も訪問しています。
そんな舞鶴港とれとれセンター、またなにか旨いものが食いたいとやってきたわけですが、どえらい混雑で駐車場は満車。空きスペースを求めて駐車場内をグルグル回るクルマが何台も。前もそうでしたが、やはりここは人気のスポットのようで、もっと早い時間に来るべきだったかもと少し後悔。
しかし駐車場の入り口にあった看板を見逃しはしません。満車のときは、近くにある舞鶴21の駐車場をご利用下さいとあります。迷うことなくそっちへGO!こちらの駐車場はガラガラで、あっさりと停めることができました。
駐車場がこのような状態なので、当然店内は人でごった返しています。さて、何を食おうかと一回りして決めたのが寿司。店内で食べることもでき、その方が雰囲気を味わえること間違いないのですが、今回はコロナを警戒し人混みでマスクを外さないようにするため、テイクアウトしクルマで食べることにしました。
クルマに戻りさっそく握り寿司を頂きます。一口頬張った瞬間、反射的に旨い!と叫びたくるほど。ネタが新鮮でシャリの握り具合も良く、滅多に食えない最高の寿司であると言えるでしょう。そしてお次は中トロ、これもまた格別でトロが口の中で溶けるようになくなってしまいます。私の知る中トロで、一番かも知れません。
舞鶴港とれとれセンターからは国道175号⇒国道176号と結ぶのですが、途中由良川沿いは対岸の県道55号が快適そうなので、そちらを行くことに。県道55号はそれはそれは快適で、最初だけ少々狭くなっていましたが、そこを過ぎれば超快適路。信号もなければ交通量も極少、そしてなにより景色が良い。
対岸を走る国道の方に目をやると、大型トラックが同じようなペースで快走しているので、あっちも順調なようです。そして国道176号を北へと向かい、「道の駅 シルクのまちかや」で休憩。
うん?道路の向こう側に気になるものが・・・?
古い駅舎のような建物と、これまた古い鉄道らしきものが。スマートフォンを取り出し調べてみると、ここは加悦SL広場というらしく残念ながらすでに閉鎖されているとのこと。しかしここから少し先に、加悦鉄道資料館なるものがあるそうで、せっかくなの行ってみることに。
この鉄道資料館は旧加悦駅の駅舎を移築したものだそうで、趣があるというかシブい感じがして嫌いではありません。中に入ってみると、かつて使われていた古い道具が所狭しと展示されています。鉄道そのものには特に興味ないのですが、昔を知ることのできる博物館というのは、見ていて飽きないものです。
アンケートに答えると記念品を貰えるというので、それ目当てに答えておきました。貰った記念品は当時実際に使用されていた、えー・・・貨物列車の行き先を書いた札・・・だったかな?鉄道ファンではないので良く分かりませんが、今ではすでに使われてないものらしいので、なかなか貴重な品ではないかと。
こぢんまりとした資料館でしたが、けっこう楽しめました。
ここから今夜の宿までは1時間程度、面倒くさいのでナビの誘導で移動。チェックイン後、旅装を解きまた明日に備えゆっくりと体を休めます。