飛騨高山ツーリング【1】いざ行かん飛騨高山へ

BMW G20 M340i

抜けるような青空の下、諏訪インターから国道152号を南下する一台のBMW。鮮やかなブルーのボディが、新緑の季節に映える。市街地を離れた国道は、いきなりの峠越え。急激に高度を上げ、右に左にのワインディング。

週末を利用し飛騨高山エリアへ一泊のツーリングに出たのですが、いきなりM340の本領発揮。峠道で元気になるのは、クルマもドライバーも同じこと。いつものことかたまたまか、交通量が少なく自分のペースで走れることが嬉しい。

天気と交通量少ない峠に恵まれた今回のツーリング、幸先の良い予感がします。明日は雨の予報ですが・・・。

BMW G20 M340i

他にクルマがほとんど走っていないので、このまま国道152号をトレースしようか。そんなことも考えたりもしましたが、そんなものは直ぐさまゴミ箱にポイ。そして国道を外れ、林道日影入線へとM340のノーズを向けたのです。が、すぐにちょっと後悔。舗装があまり良くなくて、油断するとクルマが飛び跳ねそうになる始末。

しかも新緑の季節に良くある弊害で、元気よく伸びた草木で道幅が狭まれているのです。対向車どころか、クルマの姿などまったくなかったのが幸いでしたが、対向車でもいたら離合に難儀したかもしれません。期待していたように走ることができず、不完全燃焼のまま林道を抜けた先には湖が。

ここは箕輪ダムという人造湖で、もみじ湖とも呼ばれています。秋になるとあたり一面紅葉で真っ赤になるとのこと。しかしこのときは一帯が新緑で、目に優しい緑がいっぱい。おまけに人の気配が見事にゼロ。ダム湖というのは基本的にどこも同じで静かなもの。ダムそのものには興味ないのですが、その静かな雰囲気はとても気に入っています。

BMW G20 M340i

箕輪ダム【もみじ湖】を後にしたM340は、市街地を抜け国道361号のトレースを開始。飛騨高山エリアへ向かうとき、毎回のように通るルート。そしていつも通りに長大で退屈な権兵衛トンネルを抜け、「道の駅木曽川源流の里きそむら」に到着。このとき時計の針が指すのは午前11時ころ。昼食・・昼のドラめしとするのにちょうど良い頃合いです。

食堂を覗くと多数の先客がいますが、まだ席には充分な余裕があります。このとき選択したメニューは、生姜焼き定食。自分で言うのもなんですが、どこへ行っても生姜焼きばっか食ってる気がします。好きなんだから、仕方あるめぇ。

豚肉が味噌?にまみれた、あまり見たことのない生姜焼き。でも、旨いよこれ。肉だって柔らかいし、生姜がきいていてご飯がすすむ。よく噛んでゆっくり食おうといつも思うのですが、旨いものに巡り合うと思わずガツガツいってしまいます。ゆっくり食えと妻から叱られるのだって、いつものこと。

なかなか旨かった生姜焼き定食で腹を満たしたあとは、再び国道361号のトレースを再開。M340で走るのは初めてとは言え、飛騨へ向かうときに何度も走ったルート。舗装の傷みも少なく交通量もない、とても走りやすくお気に入りの道。

ワインディング以外ではドライビングパフォーマンスをコンフォートモードにセットしてますが、これが思いのほか快適。多少のギャップなど難なくいなしてくれ、過去に乗り継いだ2台のMsportsとは雲泥の差。M3を除けば最もハイパフォーマンスなM340が、まさかこんなに快適とは。

途中で通過する開田高原は、標高が1,000mを越えていて夏でも冷涼な気候。夏の間は高原のような避暑地で過ごし、リモートワークができたらいいなぁなんて事を考えてしまいますが、夢ですね夢。

BMW G20 M340i 道の駅ひだ朝日村にて
道の駅ひだ朝日村の飛騨牛の串焼き

交通量がほぼゼロなうえ信号もない国道361号を、止まることなく走り続けるM340。駆け抜ける歓びをこれでもかと言うほど味わい尽くす。眩しい新緑の中を青く煌めくBMWが走り抜ける、そんな想像をしながら愛車を走らせることの、なんと幸せなことか。

そろそろ飛騨高山もすぐそこ。国道沿いにある道の駅にも、飛騨の名称が冠されています。その名も道の駅ひだ朝日村。ここはまず素通りすることがありません。なぜならそこには飛騨牛の串焼きがあるから。

飛騨まで来て飛騨牛を食わないなど、ありえない。飛騨牛はとても柔らかく、肉汁たっぷりでジューシー、塩コショウのシンプルな味付けが肉の旨味を引き立てる。

もう昔の話になりますが、飛騨牛を始めて食べたのがここで買った串焼きでした。そのときの衝撃的な旨さが忘れられず、それ以来すっかり飛騨牛の虜になってしまったのです。

さて、時間を確認すると15時半。そろそろ今夜の宿へと向かわねばなりません。あちこり走りまわるのも良いですが、ゆっくりと体を休めたいところ。

ルートイングランティア飛騨高山
ルートイングランディア飛騨高山の夕食

チェックインしたとき、時計の針が指すのは16時半。夕食の時間まで余裕があります。しかしなにをするでもなく、ベッドに身体を横たえ暫しの休息。自宅が一番安らぐのかも知れませんが、ときには宿に泊まるのも気分転換に良いものです。

今宵の宿は、ホテルルートイングランティア飛騨高山。

今宵の夕食はホテルのバイキング。好きなものを好きなだけ食えるのが嬉しい。しかもここの食事が大好きで、飛騨エリアに宿泊するときは決まってここ。特に上等で高価な料理が出るわけではなく、いたって普通のメニューです。しかしパズルのピースがぴったりと嵌まるように、私の味覚にベストマッチなのでしょう。本当に旨い。

調子に乗って食い過ぎてしまい、もうお腹がぽんぽんです。明日の朝食も同じくバイキング、食ったばかりですが今から楽しみです。

ドライブDATA
【実走日】2024年6月1日(土)
【走行距離】373.7km
【ドラめし】生姜焼き定食(道の駅 曽川源流の里きそむら)