会津高原とも呼ばれる南会津。そこから国道400号を北へ走ると見えてくる、長閑な風景の中に建つ道の駅。過去に何度か休憩や食事で立ち寄ったことがありますが、いつも人影がまばら。それがまた静かで良い雰囲気となっていて、そこにいて落ち着く道の駅。
苧麻庵という食事処があり、蕎麦と天ぷらが旨かった記憶。この日もまたそれを食おうと思い、到着したのが11時を過ぎたころ。平日の金曜日でしたが、週末と変わらず人の気配がまるでない。当然、駐車場もガラガラ。
BMW M340を停め、足早に食事処「苧麻庵」へと向かう。すいていることは想定済みだが、先客ゼロ。蕎麦を食おうと思っていたがメニューを眺めていると、からむしラーメンなるものが気になってくる。なんだか良く分からないが、話のネタにでもと食ってみることに。
食券番号は1。本当に先客はゼロか・・。
客がいない厨房はヒマそうにしており、食券を渡すとほどなく呼ばれる番号。さて、目の前に供されたそれは、白く濁ったスープのラーメン。叉焼の代わりに鶏肉がON。レンゲを片手にスープを口へ運ぶと、とても旨い鳥白湯。その瞬間、話のネタと思っていたヤツが当たりであることを確信。つづけて数口ほどスープを味わうが、やはり旨い。
麺には「からむし」が練り込まれているそうで、昭和村の伝統工芸品「からむし織」の原料となる植物のこと。そのため麺が緑がかって見える。叉焼・・ではなく鶏肉は柔らかく煮込まれているが、適度な歯ごたえは残っている。細かく刻まれたタマネギのシャキシャキ食感も良し。
からむしを使った織物以外の特産品として考えたそう。これはなかなか良いと思うので、もっと宣伝すれば売れるのではなかろうか。
【訪問日】2024年9月6日(金)
【値段】1,100円(税込)