1/24 NISSAN GT-R nismo【アオシマ】

アオシマ 楽プラ GT-Rニスモ

青島文化教材社【アオシマ】の楽プラシリーズは、接着剤も塗装も不要で簡単に作れるプラモデル。ただパチパチ組み立てればそれでOKだなんて簡単すぎる、そう思って今まで手を出しませんでした。しかしちょっとした切っ掛けで興味を持ち初めて手を出してみたのですが、思っていた以上に良いですよこれ。




箱を開けると、そこには色分けされたパーツとシールが。しかもプラモデルでは当たり前の水転写デカールと、一般的な粘着シールの2種類が入っていました。普段プラモデルを作らない人は水転写デカールには不慣れでしょうから、粘着シールはありがたいでしょう。

アオシマ GT-Rニスモ

まずはブレーキ回りの組み立て。キャリパーとローターは一体成形で、ローターにはシールを貼ります。まるでメッキのようにキラキラ光るブレーキローターは好みでははりあせんが、まぁ仕方ない。

ローターのピンホールはシールの印刷ですが、パーツの方にはきちんとモールドが彫られています。オシャレは足下からではありませんが、ホイールの隙間から覗くブレーキ周りは想像以上に全体の印象に影響します。よって、できることなら塗装とスミ入れで引き締めたいところ。

アオシマ GT-Rニスモのシャーシ

サクサクッとシャーシまで組み立て。ここはもうあっさりしたもので、サスペンション類はほぼ再現されていません。完成して飾ってしまえば見えない部分なので、割り切ってしまうような作りもありかと。裏面は明らかにプラの成形色なのですが、表面はつや消しになっているので塗装されているのかも。

アオシマ NISAN GT-Rニスモ

キャビンはドアトリムとダッシュボードまで一体となっていて、折り曲げてパチンとハメ込む作り。シートの赤い部分はシールで再現。シフトノブとサイドブレーキレバーも差し込むだけでしたが部品が小さい分、少々固くて難儀しました。

接着剤が不要ということは、部品を嵌めるときに抵抗があるということ。小さい部品はその抵抗があだとなって、取付けのときに破損しやすい。細かい部品は接着する仕様が良いと感じたところ。

シートもフロアに差し込むだけで固定できます。塗装は一切していませんが組み立てていて思ったのは、塗装をする場合でも接着剤のいらないスナップフィットは良いだろうということ。なぜなら接着剤で汚す心配がないから。

お次はボディにパーツをパチパチ嵌めていきます。ここで少々難儀したのが、窓枠の黒い部分。これはシールになっているのですが、正直ちょっと張りづらかった。そしてもうひとつ難儀したのが、サイドステップの取り付け。パチっと嵌まるスナップフィットのはずが、まったく嵌まらず。

しかたないので取り付けのダボ穴をヤスリで拡大。いざとなれば接着剤を使用するつもりでしたが、その必要はなくしっかり固定されました。このあたりの精度がアオシマですな、タミヤならこんなことはないのでしょうが。

アオシマ 楽プラ GT-Rニスモ

パチパチ部品を組んで完成するとこんな感じ。赤いラインは全てシールですが、完成品を眺めても特に違和感はありません。ボンネットとルーフは本来ならカーボンの柄になるはずですが、残念ながらラメの入ったメタリックブラック仕様。市販のカーボン調デカールでも貼ればカッコ良くなるかと。

塗装が不要であることを考えると十分なクオリティだと思うのですが、どうしても気になる点がひとつ。それはブレーキ周り。ローターに貼ったシールが光りすぎではないかと。クルマのブレーキローターって、こんなに光らないでしょうよ。それとキャリパーがプラの成型色そのままであまりにもチャチ。

全体を塗装しなくても見栄え充分ですが、その分ブレーキ周りのチャチさが際だっていると感じます。それでも普段プラモデルを作らない人や初心者には、作りやすくて良いキットであると言えます。

完成品を眺めて思ったことは、自分で塗装するよりキレイかも・・ということ。もちろん技術のあるモデラーであれば、塗装したほうが間違いなく良くなりますが、私のようなヘッポコモデラーは・・。もっと腕を磨かなくてはなりませんな。

もう1個買って塗装してみようかな・・。

DATA
【ブランド】アオシマ 楽プラ SNAPCAR
【スケール】1/24 プラスチックモデル
【購入価格】2,980円(税込)