誰もいない深夜のドライブ
醍醐味
週末の深夜などに、あてどなく独りでドライブへ行くことが昔から好きでした。
好きでしたと言うか、今でも好きで良く行きます。
週末、特に土曜日の夜に深夜ドライブをすることが多く、だいたい3~4時間程度でしょうか。ルートは決めず、行先などあるはずもなく、その時の気分によって思うがままに車を走らせる。ヘッドライトの光で闇夜を裂いて走っていると、日頃溜まったストレスが解消されていくことを感じます。
特に好んで走るのは交通量の少ない道。深夜でも大型トラックが行き交う国道など、走ったところで面白くもなんともない。せっかく世間が寝静まっている時間なのだから、人気のない道を走りたい。
街灯もロクにない田舎道を他に走る車もなく、単独でポツンと走っているときが最高です。
道路というものは、昼と夜とで全く別の顔を見せてくれます。昼間は交通量が多くて流れが悪い幹線道路も、深夜になると走る車が少なく快適路へと変わり、大型トラックが走り回る工業団地は人の気配が消え、営業しているお店はコンビニくらい。
昼間とは違い街の全てが眠りについているかのごとく、静寂が全てを包み込み、世界には自分しかいないような錯覚に陥る・・・・。
昔からこの独りの時間が堪らなく好きで、いまだに止められません。
そう、男には孤独を愛する時間が必要なのです!
深夜に走る訳ですから当然睡魔に襲われることも少なくないのですが、そんなときは迷わず寝てしまいます。安全の為もモチロンありますが、車で寝るのも好きだったりります。気持ち良いんですよ、シートを倒して車内で寝るのって。ベッドで寝るのとはまた違った気持ちよさがありますね。
たまには良いことあるかも
いつのことだったか、いつものとおり深夜の独りドライブを楽しんでいると、ひとすじの流れ星が。その後も、続けて流れ星を目撃して気が付いたのですが、その日はなんとか流星群が見える日だったのです。
そのことを思い出したので、街灯がなく夜空を見上げることのできる場所を探し、クルマから降りてみることに。そして空を見上げると満天の星・・・・とまではいきませんが、たくさんの星が瞬いています。その星空を切り裂くように、ときどき見える流れ星。どうやらそれが、なんとか流星群なんだとか。
天体観測には興味ないのですが、たまたま流星群が見られたことは僥倖でした。そう滅多にあることではないですが、たまにはこんな良いこともあるかも。
たまには嫌なことだってあるかも
またあるときは、道端にクルマを停めて降りると、真っ赤な回転灯が近づいてくるではないですか。その正体はパトカー、拡声器でそこを動かないよう言われおとなしくしていると、二人の警察官が降りてきました。その警察官が言うには、私が交差点でドリフトしたと。当然、身に覚えなどありません。
当時、私は車高を下げてマフラーを交換、ダッシュボードには追加メーターが並ぶようなシルビアに乗っていました。まぁ、誤解されても仕方ないと言えばそれまでかもしれませんが、違うと言ってもその警察官は「こんなクルマに乗ってるヤツは、やるんだよ!」と強気な姿勢。おい、良いのか警察官がこんなセリフ吐いて。
最終的には理解してくれましたが、いい迷惑ですよほんと。
深夜の運転には細心の注意を払うべし
交通事故には気を付けよう
交通事故に気をつけることは、昼も夜も関係ありません。しかし交通量の少ない深夜では、乱暴な運転をするドライバーが昼間より多いと感じています。後方から猛烈な勢いで追いついてきて、そのままの勢いで追い越していく車両や、赤信号を多少減速するだけで通過してしまう車両。もちろん大半のドライバーは交通ルールを守っていますが、深夜はこのようなドライバーに遭遇する確率が、昼より高いのです。
また深夜は交通量が極端に少ないため、平均速度があきらかに昼間よりも高くなっていることも特徴。そのため前述した無謀ドライバーの存在もあり、事故を起こすと昼間より大きな事故になりがちです。
幸いなことに私は今までもらい事故はあっても、事故を起こしたことはありません。しかし悲惨な事故現場は数え切れないほど目撃していますし、事故の瞬間も何度も目にしています。事故の相手となるクルマやオートバイ、歩行者が少ないので事故にあう確率は低いのかもしれませんが昼間より平均速度が高い分、ひとたび事故になれば大事故になりやすいので、細心の注意を払う必要があります。
深夜の取締りは闇に潜む
また警察による取り締まりも、昼間とは違う点が見られます。昼間の取締りはパトカーや白バイの巡回、交差点の陰に隠れての取締りなどが多く見られます。そのため隠れる場所のない、見通しの良い交差点などではあまり見かけません。
しかしこれが深夜となればまったく違ってきます。昼間には隠れられない場所でも、夜になればライトを消して佇んでいるだけで、発見することが困難になるのです。昼間と同じつもりで走っていると、すぐそこにアイドリング状態でライトを消したパトカーが、獲物を狙っているかもしれません。実際、私は何度もこのような取締りの光景を目撃しています。
街灯のない道は、深夜になると隠れる場所だらけだと認識しておくべきなのです。
まぁ、いくら警察が隠れていたところで、違反しなければ関係ないことですが。
独りの時間は大事
独りになる時間というものは、以外と大切なもの。世間が寝静まった頃を見計らって、あてもなくクルマを走らせるのは気分転換にはもってこい。クルマが好きな人は、孤独に深夜のドライブに出てみることをおすすめします。