猛暑の続く7月の金曜日、「仕事ぶん投げ孤独のドライブ」に山形方面へ行ったときのこと。そろそろ昼食をと思い「道の駅七ヶ宿」に向かって、疾きこと風の如くBMWを走らせていたとき、ふと蕎麦屋の看板が目に飛び込んできたのです。
このとき昼食にと思っていたのが、道の駅で食える何か。以前道の駅に行ったとき、食堂のメニューで食いたいと思えるものがあったはずなのですが、それが何だったのか思い出せないままBMWを走らせていました。そんなときに見つけたのですが、思い出すことのできない正体不明の料理より、蕎麦が食いたくなってしまったのです。
このエリアは山に囲まれ自然が豊富な地域。きっと蕎麦も旨いのだろうと思い、電光石火のステアリング操作で駐車場にBMWを滑り込ませたのです。
なんの予備知識も下調べもなしに飛び込んだお店、気分は孤独のグルメの主人公。暖簾をくぐり店内に入りますが店員さんの反応がない。仕方ないので厨房の奥へ声を掛けると、いらっしゃいませと。
空いている席に着きメニューを見ますが、悩むほどの種類はありません。天ぷらなどもありましたが、シンプルに蕎麦だけを注文、ただし大盛りで。
少しばかりの時間が経ち、目の前に供されたのは平打ちの蕎麦。つい最近、平打ち蕎麦でハズレを引いています。そのためこれを見た刹那、脳裏に浮かんだのは失敗の2文字。
失敗かどうかは食ってみなけりゃ分からねぇ。
いざ食って見ると失敗なんてとんでもない!豊かな香りと適度なコシ、そしてツルツルとした食感。ちょい甘めのツユに良く合って箸の進みがフルブースト。先ほど脳裏に浮かんだ失敗の文字など木っ端微塵に消し飛び、頭の中には蕎麦の花が咲いています。
気が付くとあっという間に完食。これほど旨い蕎麦なら無限に食えそう。そしてシメのそば湯も濃厚で、甘めのツユを最後まで楽しめる。
こんな旨ぇ蕎麦は久しぶりだ!
超が付くほど大満足できる蕎麦、本当に久方ぶり。飛び込みで適当なお店に入ると、ハズレを引くことも珍しくない。しかしだからこそ、今回のように当たりを引いたときの喜びも大きいのです。
記事を書いていたら、また食いたくなってきた・・・。次はいつ食いに行こうか。
【営業時間】11:00~
【訪問日】2022年07月01日(金)
【値段】900円