【旧Blog】トレーラーハウスのママカフェ

BMW F30 320d

この記事は旧ブログからの転載です

この記事は個人的な備忘録として、旧ブログの記事を転載したものです。
記事の内容は2018年5月26日のこと。

福島県と新潟県を結ぶ国道252号・通称六十里越えは、冬の間雪に閉ざされます。しかし、もういい加減に冬期通行止めは解除されている時期なので、今回はその六十里越で新潟を目指すことにします。

道の駅番屋の蕎麦
行者にんにく餃子

国道352号沿いにある「道の駅 番屋」の食堂は、午前9時から営業中。ここで昼食に「ざる蕎麦」と「餃子」を食うと決めて、到着したのが午前10時。
なぜそんな早い時間から営業しているのか知りませんが、開店時間を気にして時間調整が必要ないのは助かります。
思ったとおり食堂にはお客の姿はなく、店員さんが暇そうにしているだけ。
もう少し開店時間を遅くすればいいのにと思いながら、ざる蕎麦と「行者にんにく餃子」をオーダー。
程なく運ばれてきたざる蕎麦は、以前と変わることのない旨い蕎麦。そして「行者にんにく餃子」は、蕎麦に良く合うのです。ここで蕎麦と餃子を合わせるまでは、考えたこともない程ありえない組み合わせでしたが、その認識を改めることとなりました。そして本日も、その改めた認識が正しかったことを再確認した次第です。

河原
河原

道の駅番屋を後にした BMW 320d は、国道401号を北へと向かうわけですが、素直に国道を行くのは面白くないので、平行する県道351号を行くことにします。川を挟んで平行する国道と違い、こちらは交通量がほぼゼロ。
それもそのはず、集落の中を走ったり、あるいは離合困難な隘路となったりと、ヨソ者はどう考えても走る必要のない道。

県道351号と国道401号の間を流れる伊奈川【いながわ】沿いに降りてみると、それはそれは良い景色が広がっています。
川幅があるため、対岸の国道を走る車の音などまったく聞こえず、川のせせらぎ以外は何の音もない。
ここは静かで本当に良いところ。いつまでも爽やかな風に吹かれていたいと思えてきます。

そのまま県道を北へと走りますが、ひたすら長閑な景色が続き目の保養に持ってこい。
集落を抜けるとき、道ばたのご老人が奇異の目を向けておりましたが、エストリルブルーのBMWなど、この辺りでは珍しいのでしょう。まぁ、どこへ行ってもこの色はあまり見かけませんが。

県道351号は川の対岸を走っていた国道401号と合流し・・・って、いつのまにか国道289号に変わっています。
地図で確認すると、国道401号は途中から違う方向へ行ってしまったようです。

BMW F30 320d
ママカフェ

伊奈川沿いの公園を散策していると、少し離れた所になにやら場違いなほどカラフルな建物が。
よく見れば「営業中」とか「カフェ」とか「かき氷」とかの、ノボリが立っているのが確認できます。
近くへ行ってみると、あまり人の気配はしませんがカフェが営業しているみたいです。

ママカフェのケーキ
ママカフェ

黄色と茶色と水色の同じような造りの3棟の建物、真ん中の「ママカフェ」に入ってみることにします。
こぢんまりとしたお店で、他にお客の姿はありません。どうやら手作りのケーキと珈琲を出すお店のようです。

カフェのマスター、いや女性なのでミストレスかな?にお話を伺うと、地元で起業したい人を募って始めたとのことで、自治体が主導しているとのこと。
目の前のグランドでは、冬になると雪上バレーの大会も開催されるそうで、きっとイベントの時は大盛況と思われます。

それよりなによりビックリしたのが、この建物がトレーラーハウスだということ。
固定資産税が掛からないトレーラーハウスは中古市場も活況で、不要になったとき売却しやすいことを理由に人気があるそうです。更にナンバーが付いていないので自動車税も対象外。
話を聞いていると、家を建てるより土地だけ買って、これを自宅にするのがベストな気がしてきました。引っ越すときも家ごと移動できるし。

いろいろと印象に残るカフェでした。

BMW F30 320d
只見線の線路

JR只見線は、福島県会津若松駅から新潟県小出駅を結ぶローカル線。
絶景の秘境路線として、鉄道マニアではない私でも知っているほど有名な路線です。
しかし2011年7月の新潟・福島豪雨のときに橋が流され、会津川口~只見間が未だ不通のまま。
ようやく復旧工事の計画が動き始めるようですが、一日も早く開通して欲しいものです。

只見駅から国道252号を西へと走ると目の前に現れたのは、「田子倉ダム」の勇姿。
そのダムに向かって九十九折りのヒルクライムが始まり、先ほどまでの長閑な道から急変、いきなり峠越えの雰囲気が炸裂。

BMW F30 320d
BMW F30 320d

絶景の秘境路線・JR只見線と、ほぼ平行して走る国道252号線。
日本有数の豪雪地帯を通るこの国道、冬の間は通行止めとなるため、走ることができるのはおよそ半年間。
夏の景色も素晴らしいのですが、雪解けの時期もまた素晴らしい景色を見せてくれるのです。
この時期ですら山の頂上付近には残雪を見ることができるので、開通直後は言わずもがな。

いくつものスノーシェッドをくぐり数え切れないコーナーを抜け、六十里越トンネルを越えた先は新潟県。
ただこの六十里越トンネル、長~いスノーシェッドと連続しているので、これが峠越えのトンネルだとは気がつかないかも。
新潟県に入ったあとも、大自然の中を走り続ける国道252号。
時々、JR只見線の線路が道路のすぐ脇に見え隠れしていて、列車が通るタイミングでシャッターを切ったら、良い画が撮れそうな雰囲気です。
ただ列車の本数が少ないため、今のところ一度も只見線を見たことはありません。

関越自動車道 小出ICのすぐ近く、「道の駅 ゆのたに」が本日の目的地。
ここを目的地とした理由は、「あごだしラーメン」が買いたいから。

あごだしラーメン

この「あごだしラーメン」に出会ったのは、数年前に鳥取砂丘へ行ったときに購入したのが最初。それを自宅で食ってみると期待以上の旨さで、忘れることができなくなってしまったのです。
それを本当に偶然なのですが、またたま立ち寄った道の駅で見つけたのが去年。もしかしたらその時だけで、次はもうないかもという不安はありました。

が!その心配は杞憂だったようです!

今回も無事に手に入れることができ、嬉しくて仕方がありません。
まるでオモチャを買って貰った子供のような気持ちです。

ここまで来るともう良い時間です。
関越自動車道 小出ICからとっとと帰ります。