飛騨高山ツーリング2日目の朝。窓から外を眺めると清々しい青空が広がっていて、今日も一日良い天気に恵まれそうな予感。8時半少し前にチェックアウトし、駐車場で待つBMWのもとへ。
このときの気温は約20℃、部屋から長袖シャツを着てきましたが、もうすでに日差しが暑く感じるほど。このままではクルマに乗ったら暑くてたまらんだろうとシャツを脱ぎ、Ｔシャツ姿で走り出します。
高山市街を抜け国道158号を東へ向かうのですが、市街地はすでに観光客の姿があり少々流れが悪い。しかしそこさえ抜けてしまえばあとは快走・・・のはずが、観光バスや無数の一般車に前方を塞がれることに。それも仕方ありません、この先は奥飛騨や上高地など有数の観光地、そこへ向かうクルマが少ないはずがない。
ここは天下の公道、自分勝手な走りをするわけにもいかず、観光バスの後ろをまるでカルガモのように付いていくしかありません。その先で国道471号へ折れると他のクルマの姿は完全に消え、ここから先はBMWの独走。それもそのはずで、ここまで来て奥飛騨や乗鞍、上高地といった景勝地に背を向けて走ることなど普通はしない。
奥飛騨を流れる高原川は、他の清流に負けず劣らず美しい。飛騨へ来るたびに思うのですが、どうしてこんなにも川がキレイなのでしょう、この美しい清流も私が魅せられた飛騨の魅力のひとつなのです。
クルマを停めて降りてみると、とても爽やかな風が吹いているではありませんか。私の住む首都圏では考えられない清々しさ。この爽やかな風を受けながら昼寝でもしたら気持ちいいことでしょう、いつか機会があったらやってみたいものです。
爽やかな風にいつまでも当っていたい誘惑を断ち切り、再びBMWのステアリングを握ります。国道471号を突き進み、高山大山大規模林道へ向かうべく右折。昨日の八幡高山大規模林道と同様、ほぼクルマの姿はありません。
国道471号と分かれて暫くは「飛越高原天の夕顔の道」という別名もあるようですが、具体的にどの範囲かは正確には分かりません。気が付くといつのまにか大規模林道を走っていたことだけは、間違いないようです。そしてほぼ中速・高速コーナーのみで構成された大規模林道を抜けた先は、有料の有峰林道。
北陸電力の有峰ダムが作る人造湖、有峰湖の周辺を走る静かな林道。何年か前に一度だけ走ったことがありますが、もう一度走りたいとずっと思っていました。しかし残念なことに途中で通行止め。5月も終わりだというのに、冬期通行止めがいまだに解除されていないようです。
どれだけ雪深いんだ・・
通れない以上、引き返す以外の選択肢はありません。かと言って来た道をそのまま逆走ではツマラナイし時間も掛かる、よって県道484号を行くことに。しかしこの県道・・険道と呼んだ方がいいかもしれませんが、離合できない道幅が崖にへばり付くように走っているため、対向車の存在が確認しづらくあまり走りたい道ではありません。
過去に迷い込んだことがあり、そのときはバケツをひっくり返したような雨の中で、不安が大きかったことが記憶に残っています。しかし今日は天気も良いし、なんとかなるでしょう。
途中、思った通り対向車との離合に少々難儀しましたが、なんとか無事に通り抜け「道の駅 スカイドーム神岡」まで来て休憩。県道484号は記憶にあるとおりの道で、できれば走りたくないと再認識。
緑眩しい山々の間を縫うようにして走る国道41号を、北へ北へと走るBMW。自宅へ帰る方向とは真逆ですが、そんなことはお構いなし。ここは高山～富山を結ぶ主要な国道のはずですが、どういう訳かあまりクルマの姿がありません。連休以外の週末に来たことがほとんどないので、いつものことかたまたまか分かりませんが、とりあえず快適かつ順調に走り続けることができるのは嬉しいこと。
県境を越え富山県に入ってすぐのところにある「道の駅 細入」で、押し寿司セットを購入。これは以前も食べたことがあり、今回もぜひ食べたいと思っていたのです。残り僅かでしたが無事に購入。クルマに戻って食べてみると、変わらず旨い。ここはまだ山の中ですが、富山といえば海の幸。一度食べたら忘れることのできない旨さです。お試しあれ。
ここから少し北へ走ると市街地となり、その先の北陸自動車道 富山ICから高速道路に入ることにします。ここから先は高速道路で自宅へと向かうことになります。まだまだ距離はありますが、あとは淡々と走るだけなので、お巡りさんのお世話にならないよう安全運転で家路を急ぎましょう。
帰路の途中、上信越自動車道 小布施PAで早めの夕食としたのですが、そこで食った「やみつき旨辛豚丼」が絶品でした。本日のドライブ飯、略してドラ飯はこいつに決まりです。
