新潟魚沼ドラめし紀行

早朝の関越自動車道を下り方面に爆走し、月夜野ICで一般道へ。長年ステアリングを握り各地をドライブしてきましたが、ここ月夜野ICはほぼ利用したことがありません。ずっと昔、この近くにあるロックハート城へ遊びにいったときに利用したことは覚えているのですが、たぶんそれっきりかと。

一般道へ降りたその場所は、東京日本橋を起点に新潟まで伸びる国道17号。昔からよく利用していて身近な国道17号ですが、関東から新潟へ抜けるこの区間はあまり走った記憶がありません。そこで今回、走って見ようと思ったしだい。

国道17号沿いにある赤谷湖は、相俣ダムによってできた人造湖。周囲に人の姿はなく、静寂に包まれた湖がなんとも言えない雰囲気を醸し出しています。すぐ近くに国道が走っているとはいえ、交通量は少なく人工の音はほぼ聞こえてきません。

静かな湖畔で心洗われたM340は再び走り出し、国道17号を三国峠に向けて駆け上がっていく。麓の集落を抜けると、そこから先は山坂道。山中へ分け入っていくこの雰囲気が堪らなく好きなのだ。登り切ったところで口を開けて待ち構えているのが、新三国トンネル。

かつての三国トンネルは道幅が狭く大型車同士の離合が困難でしたが、こちらは十分な道幅があってとても快適。この日は週末のためか交通量は極少でしたが、平日であればトラックの交通量がそこそこあると思われます。なぜなら危険物を積んだ車両は、平行する関越トンネルを通ることができないから。

今も昔も関東と新潟を結ぶ大動脈、トンネルを抜けた先は新潟県。ここから南魚沼へ向かって一気に下っていくのですが、アクセルなど踏まなくても加速するほどのダウンヒル。ブレーキングとシフトダウンを駆使し、オーバースピードにならないよう下っていく。

長い下り坂を降り、暫く走ると見えてきたのは道の駅南魚沼。昼のドラめしはここで食うと決めていたので、予定どおりに立ち寄ります。時計の針が指すのは午前11時頃、駐車場には多くのクルマが停まっていますが、食堂は今のところガラガラです。このときオーダーしたのは和豚もち豚キムチ丼。

これがまたなかなか旨くて、始めてでいきなり当たりを引いた気分。「和豚もち豚」というブランド豚はあまり聞いたことがありませんが、これがまた旨かった!柔らかい肉に甘みのある脂。そしてピリ辛キムチが食欲を刺激し、あっという間に完食。

BMW M340i

次に向かった先は、魚沼丘陵の尾根沿いを走る魚沼スカイライン。ここは何年も前に訪れたきりで、すでに当時の記憶もとっくに風化。走ってみれば記憶もよみがえるだろうと思ったのですが、なんか記憶と違う気が・・。

ところどころ展望台のようになっており、下界の景色を楽しむことができるのは覚えています。しかし肝心の道が想像以上に窮屈で、M340のドライブを楽しむどころではありません。記憶が曖昧とはいえもう少し楽しいコースだっと思っていたのに、ちょっと残念。

それにしてもこの魚沼スカイライン、なんのために造ったのでしょうか?ところどころ景色の良い場所はありますが、観光道路というには弱くバイパス的な抜け道になるとも思えません。実際 交通量もほぼゼロで、通り抜けるまですれ違ったクルマはわずか数台。地元のドライバーもあまり利用しないと思われます。

魚沼スカイラインを駆け抜け、下界へと降りてきたM340。国道17号は交通量が多いと推測し、平行する国道291号で北上。小出IC近くにある「道の駅ゆのたに」に立ち寄ったとき、珈琲わらび餅なるものを見つけ購入。コーヒーが好きな私は、コーヒー味の食べ物に目がありません。妻がそれを見つけ「珈琲わらび餅」があるよ、と言われたあとの反応速度を笑われてしまったほど。

国道352号を経由し県道24号をのんびりドライブ。ここはヨソ者が来るルートではないのでしょう、地元車以外はほぼ見かけません。しかしそのようなルートをのんびり走ることが好きなので、むしろ好都合。

道の駅で見つけたフリスクの飲料。話のネタと思って飲んでみましたが、なかなか強烈で一度試せばもう満足。だれがこんなものを考えたのか、考案者は試飲したのでしょうか。飲んでみろってんだ。

小出ICから関越自動車道へ入り、あとは自宅へ向かうだけ・・・なのですが、夜のドラめしを食いに塩沢石打SAにピットイン。事前調査で食堂に気になるメニューがあることを確認済みで、それを食うために立ち寄ったのです。

私は「越後米豚こしおうの焼肉定食」で、妻は「ブリカツとアジフライ定食」を選択。その結果は当たり。新潟の米を食って育ったブランド豚。その肉は柔らかく脂にほこかな甘みがある。アジフライの身はフワフワで、ぶりカツも想像以上に旨い。特にブリカツは照り焼きのように身がパサついていつかと思ったが、まったくそんなことはなく良い意味で期待を裏切ってくれた。

今日も旨いドラめしに巡り会うことができたし、ドライブも充分な距離を走りました。さて、次にどこへ行って何を食おうか。

ドライブDATA
【実走日】2024年6月22日(土)
【走行距離】570.5km
【ドラめし】和豚もち豚キムチ丼(道の駅 南魚沼)
【ドラめし】越後米豚こしおうの焼肉定食(関越自動車道 塩沢石打SA上り線