1965年(昭和40年)に発売された日産シルビア。旧車であるのと同時に生産台数も少なかったため、今では博物館以外ではお目にかかる機会はまずありません。そんな希少なクルマでも、手元に置くことができるのがモデルカーの魅力。

ロングノーズ・ショートデッキという、スポーツカーらしいサイドビュー。ホイールおよびタイヤは、現代のクルマとは雰囲気が違います。ずいぶん大径に見えますが、何インチなのかよく分かりません。
この時代はドアミラーが認可されていなかったので、いわゆるフェンダーミラーってヤツですね。そのミラーも一般的な位置より、だいぶ手前にあります。それがなんとも言えずスポーティ。
フロントのナンバープレートは上部で固定されているだけ。そのため、うかつに触るとひん曲がってしまうので注意。




美しい後ろ姿。大径の割にタイヤが細く、まるで自転車のよう。見づらいがトラックリッドの右端に「Silvia」のロゴがあります。また前後のバンパーは、旧車らしいクロームメッキのもの。リアウインカーは現代のクルマと同じオレンジ色になっています。この時代は赤色でも良く、スカイラインなどはブレーキランプと共用で赤色でした。マフラーは2本出し。今では細くて迫力がなく思えますが、時代を考えればスポーティーな演出か。
どの角度から見ても破綻なく、良くできたモデルカーだと思います。シルビアという名前の由来は、ギリシャ神話に登場する美女の名前。その名に恥じることのない、どこから見ても美しい日産シルビア。それを見事に再現した非常に魅力的なモデルカーと言えるでしょう。

最後に「MAKE-UP」からリリースされている、S15シルビアとツーショット。ブランドは違いますが同じスケールなので、比較のため並べてみました。どちらも精度の良いモデルなので、まるで違和感がありません。
日産シルビアはS15型が2002年に販売終了となり、市場から姿を消しました。初代から数えること約37年、私自身S15シルビアに乗っていたこともあり、非常に好きな車種であります。その初代と最終型を気軽に並べて飾っておけるのは、モデルカーならではのこと。
まるで自宅が小さな博物館になったように感じることができるモデルカーの趣味、今後もコレクションは続くことでしょう。
【スケール】1/43 ダイキャストモデル
【購入価格】11,781円(税込)