M3自走不能!BMWエマージェンシーサービス

E46M3

E46M3がローダーに積み込まれる

もう10年近く前になりますが、紀伊半島へ泊まりがけのツーリングへ行った帰りのこと。東名高速東京インターから一般道へ降り、環状八号線を自宅へ向かってM3を走らせていると、インパネになにやらバッテリーのマークが点灯していることに気が付きます。

慌てて路肩にM3を停め説明書を開くと、これはバッテリーの充電不良とのこと。頑張って自走するなどいう考えは捨て、おとなく販売店に連絡しろと書いてあります。

しかたないので素直にディーラーへ連絡し状況を伝えると、おそらくオルタネーターの故障ではないかと。もし本当にオルタネーターがダメになっていた場合、バッテリーの残量がなくなった時点でエンジンが止まってしまいます。

自宅までまだ少し距離があります。どこで動けなくなるか分からない状態でM3を走らせるのは、危険だし不安。道路の真ん中で立ち往生などしたら迷惑千万、ディーラーもレッカーでの入庫を勧めています。

こんなときのために持っていた「BMWカード」、それに付帯されているエマージェンシーサービスに電話してみます。

携帯電話を片手にコールすると、待たされることなくあっさりと繋がりました。まず最初に確認されたのは、BMW保険に加入しているか、あるいはBMWカードを持っているかということ。カードを持っていることを伝えると、カード番号の下6桁と車検証記載の車体番号を確認されます。

BMWエマージェンシーサービスの対象が正規輸入車に限るので、それが確認できないと対象外となるのでしょう。私が乗っていたM3は当然、正規輸入車なので問題なくサービスの対象となりました。

オペレーターにトラブルの状況を伝えると、次は場所を聞かれます。どこ?と聞かれても安全な場所を探して環状八号線を外れてしまったので、イマイチ良く分かりません。付近を見渡すと住所表示があったので、それと目印になる建物なども伝えます。

するとロードサービスを手配してくれ、最寄りのディーラーへ入庫になるとのこと。できれば最寄りではなく、いつものディーラーへ運んで欲しい・・・。その旨を伝えると、レッカー費用の3分の2を負担すればOKとの返事。そのまでの費用は、およそ20,000円程度。一瞬躊躇しましたが、後日 遠方のディーラーへ引取りに行く手間を考えると決して高くはないとも考えられます。

そんなことを考えているうちに、救援のローダーが到着。運転手さんの名刺をもらい、作業前にM3のキズを確認します。それが終わるとローダーに積み込むのですが、さすが運転手さんは手慣れたもの。あっという間にM3を積んでしまいます。

そしてM3の積み込みが終わった頃、レンタカーが到着。路上でレンタカーを受け取るなんて、初めてのこと。もう二度とあって欲しくないですが。運転手さんの話では費用を払えばどこへでも運ぶそうで、北海道や九州まで依頼されることもあるんだとか。

ひとつだけ気になったのが、オペレーターがレンタカーを手配するときに言った一言。

国産車で申し訳ありませんが・・

国産車だっていいじゃないか、世界に誇る日本車だぞ。