平日の朝、仕事に向かうクルマに紛れ国道400号を塩原温泉方面へと走るBMW。しかし温泉街に用などないのでそのまま通過。休日の午前中などは観光目的のクルマで流れが悪い国道も平日の朝となれば違うようで、自分のペースでBMWを走らせることができています。
そしてその先で国道400号・352号・121号の3本が重なる重複区間となります。国道が重複する区間は珍しくないことですが、さすがに3本も重なることは全国でも10カ所程度しかないと聞いたことがあります。その団子三兄弟区間を抜け、追いかけるのは国道352号。
ほぼ全てのクルマは国道121号を行ってしまったので、ここから先はBMWの単独走行。他のクルマは姿を消してしまい誰もいない山奥の国道、ここからは独り静かにのんびりBMWを走らせよう。
雄大な山々に囲まれた国道をのんびり走るのは気持ちの良いもの。峠道で横Gを感じつつステアリングを切るのも楽しいのですが、大自然の中をチンタラ走るのも乙なもの。ゆっくり走ると後続車に追いつかれることも考え、そのときは進路を譲ろうと思っていたのですが一向に後続車が現れない。
本当に交通量が少ねぇな・・
そんなことを考えているうちに見えて来たのは道の駅 番屋。ここでは旨い蕎麦を食うことができるのですが、時計の針が指すのは午前9時。いくらなんでも早すぎかと思ったのですが、「新そば」のノボリがはためいているのが確認できます。ほかにも「たていわ蕎麦」とか「ギョーザ」とか、もしかしてこの時間でも食えるのか？
淡い期待を胸に秘め向かった先には「準備中」の文字。
準備中にあんなノボリを出すんじゃねぇと思わなくもありませんが、諦めるしかありません。以前は早い時間から食堂も営業していたのですが、いつの頃からか早い時間の営業はなくなったようです。
過去にも道の駅 番屋の蕎麦を食い損ねたことがありますが、またも食い損ねるとは・・。
気を取り直して再びBMWのステアリングを握り、ドライブを続けることにしましょう。でも、どうしても蕎麦が食いたくなってしまった自分がいます。もう完全に口が蕎麦になってしまったので他は考えられません。
会津高原は過去に何度も走ったエリア、記憶の引き出しを片っ端から開けて蕎麦屋を探したものの思い当たらず。諦めかけたそのとき、引き出しの奥に見つけたのは「道の駅 からむし織りの里しょうわ」で食った蕎麦。
良し！それにしよう。そこなら時間的にもちょうど良いはず。そうと決まればGO！
国道352号⇒国道401号⇒国道289号⇒国道400号と結ぶ。会津高原周遊とも言うべきルート。これに国道121号を加えるとぐるっと一周できるコースが完成し、概ねその範囲を会津高原と呼ぶのですが、高原という言葉から想像するイメージとはだいぶ違っていて周囲は山だらけ。それもそのはずで本当の高原とは違い観光開発のために名付けられたものにすぎないのです。
高原であろうがなかろうが、BMWを走らせて楽しいならなんでも良し。大した問題ではありません。
「道の駅 きらら289」を冷やかしたあと、駒止峠を越えてひた走るBMW。高原と呼ばれる地域に峠ってのもどうかと思いますが、走って楽しそうな旧道は残念ながら通行止め。国道のバイパスで一気に抜けるしかありません。しかし高低差を甘く見てはいけない。長い下りはアクセルを踏まずともクルマが勝手に加速していき、油断していると速度計の針がとんでもないことになってしまいます。
適度にシフトダウンときどきフットブレーキで峠を下るBMW。トラックなど重量のあるクルマだと、気を付けないと大変なことになりそう。私もトラックの運転をしていたことがありますが、想像以上に神経を使うんですよ。
蕎麦を食おうと目論んだ道の駅に到着したのは昼前。迷うことなく天ぷら蕎麦をチョイス。過去にも食ったことがあるのですが、そのときの記憶では天ぷらが旨かったのです。それで今回も天ぷらにしたのですが、やはり記憶は間違っておらず非常に旨かった。
旨い天ぷら蕎麦を食ったあとは、県道32号で北上することに。ここまで来るともう会津高原エリアではありません。そしてここから先も交通量極少の超快適路。このあたり一帯はどこへ行ってもクルマの姿が非常に少ないことが魅力。それでいて適度なワインディングもありBMWを走らせるととても楽しくて、何度も来たくなるお気に入りのエリア。
国道252号に出るまで県道32号を爆走しましたが、ほとんど他のクルマの姿はありませんでした。さて、そろそろ本日のドライブも終わりが見えて来るころです。ここから自宅までは高速道路で数時間の距離。これ以上調子に乗って走り回っていると、夕方の渋滞が始まってしまいます。できればそれは避けたいので、さっさと高速道路に乗って帰ることにします。
・・・・・結局、20kmほどの渋滞に巻き込まれてしまいました。
