この日は9月の25日。そう、今日はみんな嬉しい給料日なのであります。でも、私はあんまり嬉しくないけどね。そんなことより、お気に入りのドラめし処である羽生パーキングエリアにやってきたのだから、なにを食うか考えねば。
例によってフードコートを行ったり来たり。あれを食おうか、これを食おうか迷いに迷い、ちっとも決められない優柔不断野郎。いつまでも同じ場所をウロウロしていては、まるで単なる不審者。怪しまれる前に決断しなければ。
そして思い切ってきめたのが、まぐろヅケ丼。
海のない埼玉県でマグロもないもんだが、食ってみて旨けりゃなんでもいい。そう思ってオーダーしたのだが、どうやら当たりを引いたようだ。見た目はなんかスジっぽい気がするが、とりあえずマグロのヅケをひとつ口へ運ぶ。するとまるでとろけるように消えていくではないか。
旨いぞこれ。
期待していた以上のクオリティに止まらない箸。ときどき思い出したようにワサビと一緒に口へ運ぶと、その風味が広がり鼻腔へ抜けて行く。やはり人は旨いものを食っているとき、幸せを感じるようだ。
しかしひとつ残念な点を挙げるとすれば、それは決定的に量が少ないこと。とても成人男性が満足できる量ではない。その場では腹の虫を黙らせることはできたが、夕飯まではもたなかった。
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