


晴れの週末に自宅に籠もる選択肢はありません。今年は春先から資格取得のために勉強を始め、さらに天気が私の都合に合わせてくれなかったため、ほとんどドライブに出ることができませんでした。ほぼ3ヶ月ぶりにBMWをまともに走らせることになり心が躍る、いや血湧き肉躍るというべきか。
今回は予定を立てるヒマもなかったので、とりあえず遠くへ行ければいいと過去に何度も走ったエリアを選択。ひとまずの目的地は、道の駅米沢。東北道を北へ北へとBMWを走らせますが、思いのほか遠くに感じるのは気のせいか。以前であればこの程度の距離はなんでもなかったのに、暫く遠出をしていなかったせいで身体がナマっているよう。
自宅から300kmほどの距離を走り、ようやく到着した道の駅米沢は相変わらず賑やかで、駐車場はクルマで溢れかえっています。道の駅米沢は、東北中央道の米沢中央ICを降りて目の前の立地。アクセスも非常に良いうえに、米沢牛まで食えるとあっては人気がないわけありません。
何を隠そう首都圏から300kmもBMWを走らせてきたのも、旨い米沢牛が目当て。そんなわけでフードコートへ俺まっしぐら。幸いなことに、というか時間が早いので当たり前かもしれませんが、フードコートはガラガラ。
このとき選んだメニューは、「黒毛和牛のフィレステーキと米沢牛のそぼろ定食」です。肝心のステーキが米沢牛ではありませんが、細かいことは気にしない。旨けりゃそれでいい。

旨いもので腹を満たしたあとは、溜まりまくったフラストレーションの解消が必要です。なんでもいいから、とにかくクルマを走らせたい、遠くへ行きたい。そう考え、とりあえず新潟方面へ向かうことにします。
その途中に立ち寄った小さな無人駅。鉄道に乗るわけでもない、かといって鉄道写真を撮るでもない。でも地方の小さな駅って有人無人を問わず、なんだかその雰囲気が好きなんです。都会の無機質な駅と違って、味があるというかなんというか。
周囲には観光客が来るような場所は見当たらなかったので、きっと地元の人専用になっているのでしょうね。そんなところが地方駅の魅力だと感じています。
立ち去ろうとしたそのとき、タイミング良く来たのは電車ではなくディーゼル気動車。当然と言えば当然ですが、まるでトラックのようなエンジン音を響かせて登場。乗る人は皆無で幾人かの乗客を降ろし、そして走り去る車両。これも地元の生活の風景、得も言われぬ風情を感じます。



ここから新潟方面へ向かうには、選択肢としては国道113号ただひとつ。これ以外にクルマがまともに走れるような道はありません。よってこれを行くしかないのですが、なにせ他に選択肢のない幹線道路。こんなところを走ったところで、ただただツマラナイの一言。
途中、あまりに退屈なので国道を外れ横川ダムに寄り道。ダムがあると、つい寄りたくなってしまいます。とは言っても興味があるのはダムそのものではなく、周辺の雰囲気が好きなのです。ダムというのは基本的に人里離れた山の中にあり、大概のダム湖は人の気配がせず非常に静か。
このとき向かった横川ダムなど、ひとの気配が皆無。それはそれで熊でも出没しないか、ちょっと不安でもあったりするのですが。人の気配がなく静寂に包まれたダム湖を見つめながら、かつてそこにあり湖の底に沈んだ集落に思いを馳せる。縁もゆかりもない集落ですが、故郷がなくなった人達の気持ちを考えると、切ない気持ちになってくるのです。

そのまま県境を越え、そして新潟県へと入る。その後、胎内高原方面へとBMWのノーズを向ける訳ですが、この周辺はいつでも交通量が少ない。そんな場所を選んで走っているのだから、当然ではあるわけで。
本来ならば山の中へと向かって爆走し、ワインディングを満喫したいところですが、久しぶりのロングドライブなのであまり無理はせず、気楽にクルマを転がして楽しむことにしましょう。胎内高原エリアはリゾート地のような雰囲気が漂うドライブコース。過去にも何度か走っていますが、この雰囲気は嫌いではありません。
冒頭にも書いたとおり約3ヶ月ぶりのロングドライブをして思うのは、想像以上に身体が鈍っていたこと。ここまで来て少しばかり疲労を感じ始め、これほどナマっていたのかと愕然。本来であれば、まだまだドライブを満喫したいところですが、無理をするとロクなことになりません。無理をせず、近くのICから高速道路に乗ってしまうことにします。
久しぶりのロングドライブはとても楽しかった。今回は峠道などのワインディングは、ほぼ走っていません。それでも愛車での長距離ドライブというだけでとても楽しく、それだけで大満足です。
いずれ雪の季節がやってくる。そうなると山の中を走ることはできなくなってしまうので、その前に少しでも走っておきたいところであろう。
