たていわ蕎麦と天野喜孝ステンドグラス

G20 BMW 320d

うだるような暑さが続く8月最後の土曜日、コロナ禍が発生して以降、ドライブする機会の減った BMW 320d を北へと走らせることにしました。
自宅を出た午前6時、朝の清々しい空気の中・・・と言いたいところですが、今日も猛暑な一日になりそうな予感。
行きつけのガソリンスタンドで軽油を満タンにし、東北自動車道を北へと向かうBMW。まったく乗っていなかった訳ではありませんが、ロングドライブを殆どしていません。クルマは不調になった様子はありませんが、ブランクのあるドライバーにはリハビリが必要と考え、無理をせず適度な距離に収めようと心に決めました。

会津高原で蕎麦を食う

道の駅番屋

東北自動車道 西那須野塩原ICでアウト。ここから国道400号で塩原温泉を抜け会津高原を目指すのですが、驚くほどクルマが少ない。
新型コロナウィルスが流行りだして以降、移動の自粛が続いた影響なのでしょうが、観光地である西那須野でこれほど人の気配が少ないとは驚きです。これでは景気の先行きが心配になりますが、個人ではどうにもできません。快適なドライブができると割り切ることにします。

いつもなら混雑している時間ですが、今日は快適に走れる国道400号。順調に塩原温泉を抜け、国道121号へ合流するもやはり交通量は少ない。このような状況ではアクセルをガツンと踏み込みたくなる衝動に駆られますが、ここはエンジンパワーよりも大人としての自制心を炸裂させるべきところ。
調子に乗って事故はもとより、お巡りさんのお世話になってはカッコワルイ。

その先の交差点で国道352号を左へ折れると交通量はさらに少なくなり、ここから先は今まで以上に快適なクルージングが続くことになります。
道の駅まで距離はそれほどではないものの、緑豊かな山と抜けるような青い空、そしてそれを貫く国道。
ワインディングに差し掛かったところで、ドライビング・パフォーマンス・コントロールをスポーツモードへチェンジ。すると、エキゾーストノートが変わりアクセルレスポンスも良くなり、ドライバーのやる気スイッチもオンになるのです。

ここでシフトノブを左へ倒せばパドルで操作するマニュアルモードになりますが、コロナ禍のせいで久方ぶりのワインディングです。無理をするとロクな結果にならないので、ここはおとなしくオートのままで行くことにします。

道の駅番屋の蕎麦
行者ニンニク餃子

他車の姿があまり見えない国道を行くBMW、そしてすべり込んだ先は道の駅番屋。本日はここの蕎麦を食いたくてやってきたのです。
この会津高原では蕎麦の栽培が盛んなようで、国道の両脇には蕎麦畑が数多くあり、道の駅番屋ではその地元の蕎麦、たていわ蕎麦を食すことができるのです。
そして蕎麦と一緒に行者ニンニク餃子を食べて頂きたい。

餃子はラーメンと合わせるものだろうというのが一般的ですが、意外と蕎麦との相性もいいので、一度試してみると新たな発見と感じることでしょう。
天ぷらもおそらく地元で採れたものと思われ、素材の味が生きていて衣も少なめなので大変美味い逸品。
蕎麦、天ぷら、餃子とどれをとっても一級品というのが個人的な評価。

会津高原から北へ

G20 BMW 320d

お気に入りの蕎麦で腹を満たしたあとは、更に北へと針路を取ることにするのですが、ここでちょっと寄り道。
国道352号から少し南へ下ったところに大規模林道 飯豊・桧枝岐線という舗装林道が走っていて、そこは交通量がほぼゼロのワインディング。ここまで来てスルーする手はないと思い行ってみたのですが、災害でもあったのでしょうか、なんと通行止め。
ここは一年の半分が冬季通行止めで、今の時期しか走ることができません。暫くしたら通行止めの季節になるので、もう今シーズンは諦めるしかないでしょう。

大規模林道を諦め、会津高原をぐるっと回り、国道400号を北へと向かうルートを選定。
高原と言って想像するのは、高い標高の平坦な土地。気温や湿度が低く過ごしやすいため避暑地にもってこい、そんなところでしょうか。
しかし、会津高原は南会津全般を観光のために名付けた地域なので、一般的な高原のイメージとはほど遠く、山に囲まれた山間部でしかありません。
しかし私にとっては名称などどうでも良くて、交通量が少なく快適にドライブできるこのエリアがお気に入りなのです。

那須塩原ICから会津高原までトレースしてきた国道400号は、会津高原より北は交通量がほぼゼロになることに加え、長閑な景色の中を走る快適路となるので非常にお勧めのルートです。

妖精美術館

会津高原から北上し只見川の近くまで来ると、沼沢湖とうカルデラ湖があります。その沼沢湖のほとりに佇む妖精美術館、ちょっとしたきっかけでその存在を知り、訪れてみた次第。

沼沢湖のほとりとは言え、少し離れているので非常に静かなところ。本当にその辺に妖精がいるかも知れない雰囲気さえ漂っていますが、実際にいるのは虫ばかり。
入館料は大人300円とリーズナブル。
世界中から集めた妖精の絵画や彫刻などが展示されている妖精美術館ですが、私のお目当ては妖精ではありません。

天野喜孝ステンドグラス

本当のお目当ては、この天野喜孝画伯のステンドグラス。
知っている人も少なくないと思いますが、TVゲームのファイナルファンタジーや、タイムボカンシリーズ、ガッチャマンなどのアニメキャラクターのデザインを手がけたのが天野喜孝画伯です。
ファイナルファンタジーシリーズで遊んで以来、天野喜孝画伯のファンとなりステンドグラスの存在を知って、どうしても拝見したかったのです。

世界中の神話や伝承なども好きなので妖精にも興味はあり、ステンドグラス以外も私の興味を引くものが沢山ありました。

会津名物ソースカツ丼

この後は自宅へと向かう訳ですが、ここからだと磐越自動車道 会津坂下ICが最寄り。それならばと、もう少し足を伸ばして会津名物のソースカツ丼を夕飯にしてから帰路に付こうと思います。

二つ先の磐梯河東ICの近くに十文字屋というお店があり、地元の有名店らしくお昼時などは行列ができています。何年か前に一度食べた事があり、旨かったと記憶しているので数年ぶりに再訪してみました。
私はヒレカツ丼、妻はカツ丼(おそらくロース)を選んだのですが、カツ丼の方が脂がのって旨かったので次回は私もカツ丼にしようかな。

あとがき

久しぶりに訪れた会津高原、今回は行きませんでしたが更に北の会津若松、喜多方、裏磐梯といわゆる会津エリアは昔から私の大好きな土地です。
食い物は旨いし景色は良いし、ドライブや旅行をするのにお勧めなのですが、今は新型コロナウィルスのせいで思うように遊びにも行けず、今回も市街地は避けてルート選定しています。

コロナ禍はまだ暫く続くでしょうが、一日も早く落ち着いて以前のように気兼ねなくドライブできる日が来て欲しいものです。